2年以上家族に会えず…、日本で奮闘する中国人―中国メディア

人民網日本語版    2022年4月29日(金) 15時10分

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新型コロナウイルスの世界的流行により、海外への渡航が制限されているが、そんな中、日本に残って奮闘する人たちがいる。中国国際航空日本支社の中国人スタッフだ。写真は中国国際航空のCA551便。青城撮影。

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新型コロナウイルスの世界的流行により、海外への渡航が制限されているが、そんな中、日本に残って奮闘する人たちがいる。中国国際航空日本支社の中国人スタッフだ。

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1984年に中国民航北京地区管理局の飛行大隊(中国国際航空飛行総隊の前身)が新中国初の五輪代表団を乗せて米ロサンゼルスに到着し、中国は第23回夏季五輪に参加した。それから数十年にわたり、中国国際航空は中国五輪代表団の航空輸送の指定パートナーとして、五輪に向かう代表団を毎回運んできた。

昨年夏の東京五輪では、中国五輪代表団の専用便を52便運航し、関係者2830人を輸送した。中国籍の人が中心で、全員が中国を出発して日本に入国し、最後は中国に戻るという行程をたどった。

今年2月には北京冬季五輪が開催され、92カ国から約3000人の選手が参加した。東京五輪と異なり、北京冬季五輪では中国国際航空機に乗る旅客は片道の移動が多く、国籍がばらばらで、第三国を出発して日本で乗り継ぎをする人が多いという特徴があった。また、新型コロナ対策のため、各種の旅行手続きは普段よりもずっと複雑だった。

スタッフのサポートを受けて移動する北京冬季五輪金メダリスト谷愛凌の祖母。青城撮影

東京五輪と北京冬季五輪は半年ほどしか間隔がなく、中国国際航空日本支社と東京支店のスタッフは全員、連続して「戦闘」に送り込まれたような状況だった。

中国国際航空東京支店の成田空港拠点マネージャー、郝威(ハオ・ウェイ)さんによると、サービス保証業務が安全に秩序よく行われるようにするため、同社の成田空港拠点は事前に空港の各部門と防疫や出入国プロセスを細かく確認し、責任を明確にして、業務を細心に実施した。欧米などの第三国から乗り継ぎをする旅客が多いという特徴を踏まえ、日本支社は中国国際航空の他の海外エリアにある機関と緊密な情報交換や協力関係を保ち、乗り継ぎプロセスを確認し、防疫措置を実施し、特殊な荷物に注目し、各チェックポイントで遺漏がないようにした。同時に、航空便保証業務に関わるスタッフの感染症対策と安全の教育を行い、基準を満たした防疫装備を必ず全身に着用することと、緊急対応マニュアルを制定することを求めたという。

中国国際航空東京支店の成田空港拠点で行われた朝礼。李沐航撮影

また、中国入国時に必要な健康コードや中国税関出入国健康申告QRコードなどを持っているか旅客に確認する作業も発生したほか、旅客が預けた荷物がスムーズに載せ替えられるよう厳格に保証しなければならなかった。中国国際航空のスタッフは航空便の到着に先立つ準備の段階で、乗り継ぎ旅客の情報と載せ替える荷物の情報をあらかじめ他社のスタッフと共有し、すべての預入荷物の詳細を十分に把握するようにした。複雑な手続きに直面して、旅客の中には言葉が通じないことから不安な様子を見せる人もいたが、全員が順調に搭乗することができた。旅客から感謝の言葉を聞くたび、中国国際航空のスタッフは心の底から達成感を感じたという。

中国国際航空東京支店の航空整備士の張さん。李沐航撮影

中国国際航空東京支店の成田空港拠点所属の航空整備士、張●(ジャン・ミャオ、●は水が3つ)さんは「自分には子どもが2人いて、みんな中国にいる。もう2年以上家に帰っていない。家族はいつも自分のことを心配しているし、自分もいつも家族のことを思っている」と話した。新型コロナ発生当初は、感染リスクを減らすため、スタッフは自発的に移動を減らすようにした。東京五輪が開幕すると、張さんは帰国休暇を取る機会を放棄し、日本にとどまって仕事を続けた。すぐに北京冬季五輪が開幕し、張さんは2~3カ月にわたって忙しい日々が続いた。航空整備士自身の防護用品の配備から、コックピットの消毒に関する各種状況のマニュアルの整理、さらには消毒用品の使い方の研修まで、航空整備の作業プロセスの特殊性によって生じた作業モデルの変化を上に報告することから、作業の質に対する要求にどのように応えるかについての航空整備部門のトップとのやりとりまで、張さんは現場の監督責任者として、大きなことから小さなことまですべてにわたって忙しく働いた。「どの航空便にも重点的な保証作業が必要なので、繁忙期が終わった後で休暇を取って帰国することを考える」と話す張さんは、家族に対してすまない気持ちや会いたい気持ちでいっぱいになりながらも、しっかりと現場を守り続けた。

防護服を着用して旅客を出迎える準備をしている中国国際航空スタッフ。李沐航撮影

通気性のない防護服を着て、服の中は汗びっしょりになりながら、東京と北京の2つの五輪を保証する業務の現場で働く中国国際航空日本支社のスタッフの姿が、空港のあちらこちらで見られた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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