2022年4月29日、中国メディアの環球ネットは韓国・聯合ニュースの報道として、韓国では5月2日から、感染リスクの比較的高い50人以上のイベントを除いて、屋外でのマスク着用義務が解除されると伝えた。29日に開かれた中央災難安全対策本部会議で金富謙（キム・ブギョム）首相が発表したもの。

金首相は、屋外でのマスク着用義務解除に対する一部世論の不安は承知しているが、マスクが人々にもたらす不便も見過ごすことはできないとし、感染状況が落ち着きつつある中で、政府は屋外でのマスク着用義務は必要ないと判断したと説明した。

金首相はさらに、フランス、ニュージーランド、シンガポールなどで、オミクロン株による感染ピークが過ぎた後または1カ月前後でマスク着用義務が解除されたが、これらの国は現在も感染者減少傾向が続いていると述べた。だが、症状のある人、高リスクの人、屋外でも１メートル以上の距離を確保できないイベントに参加する場合、また飛沫感染リスクが高い状況ではマスク着用が望ましいとした。

また、高齢者などリスクの高い人々への管理を強化するとともに、免疫抑制剤の使用により予防接種を受けることができない人に対する抗体治療薬の導入も急ぐと述べた。

これに対し韓国のネットでは、「解除に賛成」「正しい方向だな。これまで本当に苦しかった」「拍手！素晴らしい」「当然だよ、1人で登山するのにマスクって…」「すべき人はする、外すべき人は外す」など賛成の声が多くみられたが、「じゃあ地下鉄駅ではどっち？」「5月はイベントが多いから6月からにしたら？」「解除すべきでない。感染が爆発したらどうするんだ」「マスクをしていても全く不便でない」などの意見も上がっている。（翻訳・編集/田口）