中国でこのほど、浙江省紹興市内にある高速道路のサービスエリアが上海から来た客のトイレ使用を拒否したとする動画がSNS上に投稿され、物議を醸している。

中国メディアの九派新聞によると、投稿された動画では、客とみられる男性が「上海から来た人は歓迎しないということですね」などと尋ねると、サービスエリア関係者とみられる男性は「上海から来た人、（スマートフォンで登録し、SNSや決済アプリと連動して個人の行動履歴を把握する）行程コードにアスタリスクの付いている人は中に入れない決まりとなっている」と答えた。

客とみられる男性が「誰が決めたんだ？」などと詰め寄ると、サービスエリア関係者とみられる男性は「（組織の）トップが決めたことだ。（不満があるなら）訴え出ればいい」などとした。

物議を醸したことを受け、サービスエリアの関係者は、「（個人の健康状態を把握する）健康コード、行程コード、PCR検査証明書を提示して問題なければ、ロビー内のトイレを使用できる。提示したがらない人もいて、防疫上の要求によりロビーに入ることはできない。予備のトイレを用意していて、感染流行地域から来た人だけが使用できる。随時消毒を行っている」などと説明しているという。（翻訳・編集/柳川）