物議醸す日本の旭日旗広報映像を韓国メディアが検証「歪曲だらけ」=韓国ネット「反省を知らない」

Record Korea    2022年4月1日(金) 19時20分

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1日、韓国・オーマイニュースは、日本外務省が日本語、英語、韓国語など10カ国語で制作した旭日旗広報映像「伝統文化としての旭日旗」をめぐり、日本政府の主張に反論する記事を掲載した。資料写真。

2022年4月1日、韓国・オーマイニュースは、日本外務省が日本語、英語、韓国語など10カ国語で制作した旭日旗広報映像「伝統文化としての旭日旗」をめぐり、日本政府の主張に反論する記事を掲載した。

記事によると、同映像を見た韓国のネットユーザーらが最も強く反発しているのは、日本政府が「旭日デザインは世界各国で広く使用されている」として2010年のG20ソウルサミットのエンブレムを紹介していること。日本政府は他にも米・アリゾナ州旗や北マケドニア共和国旗、ベネズエラ・ララ州旗などを例に挙げている。

これについて記事は「全て太陽や星、青紗提灯などから太陽光や光が広がる様子を形象化したものだが、日本軍の軍旗である旭日旗とは色も形も違う」と指摘し、「日本は旭日旗が過去の侵略戦争に使用された事実を隠し、世界で普遍的に使われるデザインに見せかけている」と批判している。さらに「英語版や日本語版ではこれらの国旗やシンボルが一般的な太陽の模様を表す『旭日デザイン((The rising sun design)』と表記されているが、韓国語版では『旭日旗デザイン』と表記されており、事実が歪曲(わいきょく)されている」と指摘している。

また、記事は「同映像の最大の問題点は、旭日旗が20世紀初めに日本帝国が東南アジア諸国を侵略する際に日本軍の軍旗として使用されていた事実に触れないことで歴史的事実を歪曲していること」としている。

韓国の市民団体は「日本政府は旭日旗デザインを『伝統的な模様』と強調し、旭日旗が侵略戦争犯罪を遂行する過程で使用された帝国主義の戦犯旗である事実を隠している」とし、「日本の帝国主義が旭日旗の下で侵略戦争を拡大し、アジア・太平洋地域のアジア人2000万人の命を奪った上、強制労働や性奴隷、搾取などさまざまな罪を犯した事実を隠蔽(いんぺい)している。これは過去の日本の帝国主義の侵略を正当化する試みだ」と批判したという。

さらに、映像では「旭日旗を掲げた海上自衛隊の艦艇が1998年の釜山国際観艦式と2012年に済州で行われた日米韓海軍訓練に参加した」との説明もあるが、これについても記事は「2018年10月の済州国際観艦式のときは韓国内で旭日旗掲揚が問題となり、日本の海上自衛隊が不参加となった」と指摘。「このように旭日旗に寛大な日本の態度は、ハーケンクロイツを排斥するドイツと正反対だ」とし、「日本政府が旭日旗に込められた『軍隊・天皇・戦争』という象徴的意味を隠すのは、そうした過去の象徴にいまも執着しているためだ」と批判している。

その他、記事は「旭日旗を問題視している国は韓国だけのように思われているが、実際には中国や北朝鮮も強く反発している」とも伝えている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「反省を知らない日本。ドイツの無条件の反省と謝罪が欧州に平和をもたらしたのと同じで、東アジアの平和も日本の無条件の反省と謝罪が基本だ」「日本は政治を間違えたために滅びつつある国の代表例」「そんなに旭日旗が好きなら、日の丸をなくして正式の国旗として使えばいいのに」「この記事の内容を基に映像を制作するべきだ。日本語字幕もつけて。悲しい歴史を繰り返さないため、黙って見過ごさず対抗しよう」「旭日旗が日本の伝統的な模様であることは確か。ただ、戦争で使ったことが問題」などさまざまな声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本

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