Record China 2022年3月31日(木) 0時20分
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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、事実上のロックダウンに入った中国・上海市のスーパーで、ある商品だけが売れ残っている様子が注目を集めている。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、事実上のロックダウンに入った中国・上海市のスーパーで、ある商品だけが売れ残っている様子が注目を集めている。中国の複数のメディアや海外の華字メディアが伝えた。
上海市は28日から市内を2地域に分けて事実上のロックダウンを開始した。これを受け、市内のスーパーには食料品を買いだめしようと多くの市民が訪れ、棚から商品が消えた。特に日持ちするインスタント麺は人気の商品だが、報道によると、そのうち中国大手食品会社の康師傅の「老壇酸菜牛肉麺」だけが売れ残っているという。
理由は、今年3月15日の消費者権利保護デーに放送された中国中央テレビ(CCTV)の特別番組。同番組では、湖南省挿旗菜業有限公司が製造する漬物「老壇酸菜」の製造工程で、作業員が裸足で漬物を踏むなどの不衛生な実態が暴露された。そして、同社に漬物製造を委託していた企業の中に康師傅があった。
実態が明らかになると、康師傅はすぐに謝罪声明を発表し、同社との契約を打ち切ったが、大企業による食の安全問題の衝撃は大きく、一部の消費者は康師傅を訴える動きを見せている。
食糧を確保しなければならないという危機的な状況でも、康師傅の「老壇酸菜牛肉麺」だけは購入しないという上海市民の意思表示に、ネット上では「上海人の最後の意地だ」との声が上がっている。(翻訳・編集/北田)
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