日本政府は29日、ウクライナ侵攻に対する経済制裁の一環として、ロシア向けの高級車などのぜいたく品の輸出を禁止することを閣議決定した。

萩生田光一経済産業相は閣議後の記者会見で、「高級自動車や宝石、宝飾品等のぜいたく品について、ロシア向けの輸出が4月5日より禁止されることとなります」と発表した。報道によると、これまでに輸出が規制されていた半導体や軍事転用可能な製品などに加え、新たにぜいたく品19品目が輸出禁止となり、合わせて約310品目が原則輸出禁止となる。

中国のSNS・微博（ウェイボー）上には、「日本がこんなことして何の効果があるの？」「ロシアにはダイヤモンド鉱山がたくさんあるけどね」と実質的な効果を疑問視するコメントや、「それは…一大事じゃないか！！！（笑）」「ロシアは『生きていけないよ』って言うんじゃない？」「ロシアの心は砕け散った…日本のジュエリーなしで生活できるもんか！！！ってね（笑）」と皮肉るコメント、「（日本は）これまたやってるフリをする達人だな」「必需品でもあるまいし。また（制裁という）パフォーマンスに乗っかってるよ」と批判するコメントも寄せられた。

また、「これは自国の企業に対する罰？」「日本は自分を制裁するの？」とロシアへの輸出規制で日本の企業が打撃を受けることに言及するコメントも見られた。

なお、日本政府は、プーチン大統領を支える新興財閥“オリガルヒ”への圧力を強め、ロシア経済に打撃を与えたい考えだという。（翻訳・編集/刀禰）