Record China 2022年3月26日(土) 22時20分
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中国共産党は25日、中国政府・鉄道部部長や中国鉄路総公司の党組織書記兼社長を歴任した盛光祖氏(写真)に重大な規律違反と違法行為があった疑いで、取り調べと捜査を行っていると発表した。
中国共産党中央紀律検査委員会は25日、中国政府・鉄道部部長や中国鉄路総公司の党組織書記兼社長を歴任した盛光祖氏について、重大な規律違反と違法行為があった疑いで取り調べと捜査を行っていると発表した。
盛光祖氏は2011年2月に中央政府・鉄道部部長(鉄道相)に就任した。前任の劉志軍鉄道部長(鉄道相)が規律違反を理由に解任されたことを受けての人事だった。劉元部長は後に、収賄と職権乱用で有罪となり、終身刑が確定した。
鉄道部は中華人民共和国の成立当初から、鉄道関連の行政と鉄道路線の建設や営業という経営の両方を担当していた。しかし劉元部長問題など腐敗が多発したことや、2011年7月に浙江省温州市内で高速鉄道列車の衝突事故が発生して多数の死傷者を出したなどで批判が高まり、2013年に解体された。その後は、交通運輸部(交通運輸省)内に設立された国家鉄路局が鉄道関連の行政を担当し、鉄道関連の経営活動は新たに設立された中国鉄路総公司が担当することになった。
盛光祖氏は大学卒業後の1968年から鉄道分野の仕事に従事した。当初の勤務地は故郷の江蘇省など地方の鉄道局だったが、1994年には中央政府の鉄道部に異動し、99年1月には同部副部長に就任した。2000年4月には海関総署(中国税関)の副署長に就任。08年3月には同署署長に昇進した。しかし劉鉄道部部長の解任を受け、同部部長を務めることになった。
鉄道部に復帰した盛氏は、同年7月の高速鉄道事故の事後処理に問題があったとして、中国国務院(中国政府)に厳しく検査された。盛氏は2016年10月に、中国鉄路総公司を定年退職した。
米国華字メディアの多維新聞は、盛氏が鉄道分野に復帰した当時が、同分野における「事件摘発」のピーク期だったことに注目した。2011年から13年の間に、鉄道部上層部から地方の鉄道局に至るまでで、10人以上が「腐敗スキャンダル」に巻き込まれたという。(翻訳・編集/如月隼人)
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