中国のネット上でこのほど、日本の路上で撮影されたドライブレコーダーの映像が注目を集めている。

中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で日本の情報を発信しているブロガーが19日、日本のツイッターに投稿された動画を転載した。動画は栃木県の路上で今年1月に撮影されたドライブレコーダーの映像で、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるにもかかわらず3台の自動車が道を譲らず通過、待機していた白バイが追跡して1台目の自動車を停車させ、取り締まる様子が映っている。

この動画は微博で1000以上の「いいね」が付くなど反響があり、コメント欄には「これが民度の高い日本人か（呆）」「日本人の道徳心もこの程度。偽装もしょっちゅうだし」「『譲らなかったのは日本人ではない』の言い訳がまた始まるぞ」「日本人は民度が高いから、歩行者が自動車に道を譲ってあげるらしいよ」「中国では多くの街で歩行者に道を譲るようになった。これは当時、ほめそやされた日本じゃないか。どうして歩行者に道を譲らなくなったのか」といった声が書き込まれた。

一方で、「道を譲らない車をやっと探してきたのか。中国でも同じような行為は多いのに、自分たちは反省せずに他人を攻撃するとは」「どういう意図なのか。嫌ならいかなければいい。わざわざ揶揄して、何がしたいのか」「日本にいたことがあるが、基本的にみんな譲ってくれる。これは少数」などと擁護する声や、「いろんな国に行ったけど、モラルは人それぞれ。どこでも、良い人もいれば悪い人もいる」「もともと日本人もただの人間。一部の人が神のように持ち上げたのが悪い」などの意見もあった。

中国では以前、日本人の礼儀正しさやマナーの良さを称賛する記事や報道が相次いでいたが、最近ではそうした報道に反発して、路上にごみが落ちている動画やドライバーが歩行者に道を譲らない動画など、日本の悪い面を積極的に紹介する投稿が増えている。（翻訳・編集/北田）

信号のない横断歩道での「歩行者妨害」取締り。
１台目の通過時に白バイが赤色灯と共にサイレンを鳴らせば、２台目、３台目の通過は防げたかもしれません。（なぜサイレンを鳴らさない？？？）
３台行かせるならば、３台まとめて捕まえてほしかった。https://t.co/P8iueum81D pic.twitter.com/67k0Cx68bM

— とまるん＠信号のない横断歩道（交通安全） (@tmr38z) March 13, 2022