香港の映画会社・英皇電影（エンペラーモーションピクチャーズ）が公開した2022年の新作ラインナップは、話題性のある豪華な作品が目白押しとなっている。

この中で最も注目されるのが、すでにクランクアップしているフェリックス・チョン（荘文強）監督の最新作「金手指」。主演はアンディ・ラウ（劉徳華）とトニー・レオン（梁朝偉）で、2人の共演は2003年公開の人気シリーズ最終章「インファナル・アフェアIII 終極無間」以来18年ぶり。英皇電影が3億5000万香港ドル（約54億円）を投じた大作となる。

香港メディアによると英皇電影は今年、コロナ禍の中にもかかわらず15億香港ドル（約230億円）を投じて次々と話題作を発表。間もなくクランクイン予定のハーマン・ヤウ（邱礼涛）監督の「海関戦線」は、歌手で俳優のジャッキー・チュン（張学友）が6年ぶりに出演する映画で、主演のニコラス・ツェー（謝霆鋒）が初めてアクション指導を務める。

5月のクランクインを控えるアラン・マック（麦兆輝）監督のサスペンス作品「内幕」は、アーロン・クォック（郭富城）、サイモン・ヤム（任達華）、レイモンド・ラム（林峯）らが出演。キーレン・パン（彭秀慧）監督の「阿媽有咗第二個」（ママの出来事）は、人気男性グループMIRRORメンバーのキョン・トー（姜濤）の映画デビュー作となる。

今年1月にティザービジュアルを公開した「刺猬」は、中国のグー・チャンウェイ（顧長衛）監督の最新作で、グォ・ヨウ（葛優）、TFBOYSのワン・ジュンカイ（王俊凱）が出演する。

また、このほど北京冬季オリンピック・パラリンピックの開閉会式の総監督を務め、世界中から称賛を浴びた中国のチャン・イーモウ（張芸謀）監督の最新作「懸崖之上2」も明らかに。中国で昨年4月に公開されたスパイ・サスペンス映画「懸崖之上」の続編と発表されている。（Mathilda）