2022年3月17日、韓国・中央日報は、韓国のある焼肉食べ放題チェーン店で「食べ過ぎ」が理由で客と店主がもみ合いになる騒動が起きたと伝えた。

記事によると、騒動が起きたのは大田（テジョン）市の焼肉食べ放題店。14日午後1時15分ごろに同僚と同店を訪れた客が、店主から入店を拒否された。客がこれに抗議する過程でもみ合いになり、警察が出動する事態になったという。

客は「2020年から毎月1、2回は訪れて食事をしてきたが、『店に入るな』と言われて戸惑った。店長に『なぜ入れないのか』と尋ねたら、『（いつも）食べ過ぎなので理解してほしい』と言われた」と話した。また「いつもおかわりするのは2～3回ほど。食べ放題店で他の人より肉を少し多く食べたからといって追い出すなど話にならない。『たくさん食べる人はお断り』という案内が貼ってあるわけでもない」とし、「シルム（韓国相撲）の選手でもあるまいし、そんなに多くは食べられない。抗議する過程で店主が胸ぐらをつかんだため、首にけがをした」と主張しているという。

一方、店主側は「来るたびにお酒やご飯ものなど追加メニューを注文せず、肉だけで最高10回はおかわりした。食欲旺盛な若い客でもおかわりするのは4～5回。彼はちょっと食べ過ぎだ」と反論。今回の騒動については「『毎回たくさん召し上がるので負担に感じる』と丁寧に伝えたのに、客が声を荒げた。『他のお客さんがいるから外に出て話そう』と言ったところ、押されてけがをした」「新型コロナウイルスにより売り上げが以前の80％ほど落ち借金が増えたことから、過敏になっていたところに今回の騒動が起きた」などと主張しているという。

警察関係者は「今後本格的に調査を進める方針。暴行による処罰の有無はまだ分からない状態」と話しており、当該チェーン店の顧客満足チーム関係者は「再発防止に努めていく」としているという。

この騒動に対し、韓国のネット上では「食べ放題の店なのに？」「詐欺だ」「店主としての資格がない」「それなら『おかわりは3回まで』っていうお店にしたら？」など「店主側に非がある」とする意見が目立つ。

一方で「ただでさえ最近は商売が厳しいのだから、ほどほどに食べようよ」「コロナ禍で店主の気持ちはよく分かる」「客を追い出すのは店主の権利」「いくら食べ放題とはいえ、良心のかけらもないの？」など理解を示す声も上がっている。（翻訳・編集/松村）