2022年3月17日、韓国メディア・ヘラルド経済は「『第20代大統領に望むこと』をテーマにしたアンケート調査の結果が出た」と報じた。

記事よると、韓国国民や企業人、専門家を対象とした10日間のアンケート調査の結果、次期大統領である尹錫悦（ユン・ソクヨル）氏に最も多く期待が集まったのは「新型コロナウイルスの克服」で、全体の40％を占めた。現在韓国における新型コロナウイルス新規感染者数は1日40万人を超えているが、国民らは「社会的距離の確保の緩和」「自営業者への支援の拡大」などの対策を求めているという。

また、2番目に選ばれたのは、37％を獲得した「未来産業の育成」で、市場の自律性を高め、産業を革新するために国家レベルでの支援が必要との声が上がっているとのこと。3位以降は「低出産・高齢化の解決」（30％）、「雇用創出」（28％）、「税制・税政改革」（25％）「企業規制の改善」（24％）、「環境・気候対応」（20％）という結果になった。

このほか、「教育政策」（16％）、「地域経済」（13％）、「労使関係」（12％）、「中期・ベンチャー」（12％）、「北朝鮮問題」（7％）、「公正取引」（6％）、「対外リスク」（6％）などにも期待する声が見られたという。

今回調査を担当した大韓商工会議所は、これらの結果を近いうちに大統領引継委員会に伝える予定とのこと。結果を基に「経済界提言集」を作成し、国民投票を通じて優先順位を決定した上で伝達し、その後も政府へのモニタリングを続ける方針だという。大韓商工会議所のウ・テヒ常勤副会長は、「経済界が望む内容のみを盛り込むのではなく、国民や専門家たちとコミュニケーションを取りながら優先順位を決定し、提案するつもり」と話している。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「なぜ不動産政策は入っていないんだ？」「外国人の医療保険撤回は？」「まずは不正選挙について調査して」「1位は検察改革、2位はマスコミ改革でしょ」「個人的にはPM2．5を何とかしてほしい」「韓国は借金だらけなのにこれ以上コロナ支援金を求めるのは難しいのでは？」「コロナは個人で防疫対策を取るしかない。国は治療体制だけ整えてくれればいい」など、さまざまな意見が寄せられている。（翻訳・編集/丸山）