2014年5月30日、日本華字紙・日本新華僑報は、日本の製造業の根幹をなす「町工場」を取り上げた記事を掲載した。以下はその概要。

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日本の製造業は世界に誉れ高く、「メード・イン・ジャパン」は高品質を証明する「保証書」となっていることは説明するまでもない。だが、日本の製造業を支えているのは、グローバルな大企業だけではない。その多くが中小の部品サプライヤー、つまり町工場なのだ。日常生活でその存在をあまり感じることはない町工場。だが人々はその「輝き」に驚かされる。

貧弱に見える町工場がなぜ、“高大上”（「高級な、堂々とした、上等な」という意味）な成果を上げることができるのか？

第1に、日本の製造業には確固とした大衆基盤がある。十数人の商店主が寝たきり高齢者用のロボットアームを共同開発したというニュースが報じられた。印刷や広告、食品などを営む商店主たちが毎晩、町工場に集い、数十年かけて商品化にこぎつけた。

第2に、日本の製造業の起点は町工場にあり、さまざまな特許や技術が民間に点在している。大企業に譲渡されたものも少なくないが、町工場はその外観にはふさわしくないほどの「優れた技術」を持ち続けている。

町工場の生存能力を高めるため、各界が支援強化していることも大きい。産学連携、すなわち大学などの教育機関の最先端の研究と、町工場などの優れた技術を結びつけることで、日本は次々と新しい「研究開発の奇跡」を生み出してきた。

市場競争力の低下や時代にそぐわない経営理念などにより、日本の町工場は姿を消しつつある。だがそのことが、メード・イン・ジャパンの根幹をなす町工場に対する敬慕と評価を妨げるものではない。（翻訳・編集/NY）