ドーピング絡みの資格停止処分が確定、パリ五輪出場は“微妙”―中国水泳・孫楊

Record China    2022年3月5日(土) 20時20分

拡大

中国の男子競泳選手の孫楊(写真)に科せられたドーピング検査絡みの資格停止処分が確定した。しかし2024年のパリ夏季五輪大会直前に資格停止期間が終了するので、同大会には出場できる可能性もあるという。

中国の男子競泳選手の孫楊に科せられたドーピング検査の妨害を理由とする資格停止処分が確定した。ただし、当初言い渡された8年間の資格停止が4年3カ月に短縮されているため、2024年のパリ夏季五輪大会には出場できる可能性が出てきたとの見方も出てきた。中国メディアの澎湃新聞が報じた。

孫は2012年の五輪ロンドン大会では男子400メートル自由形と男子1500メートル自由形、2016年の五輪リオデジャネイロ大会では男子200メートル自由形で優勝するなど、世界に冠たる成績を収めてきた。

しかし2014年5月に中国国内で行われた競技会後のドーピング検査で、興奮剤「トリメタジジン」の陽性反応が出たとして、同年7月に3か月の出場停止処分を科された。また、2018年9月に自宅で抜き打ち検査が行われた際には、孫および警備員が抵抗し、採取された血液サンプルが入った容器を破壊した。そのため、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は2020年2月28日、孫の違反を認定し、8年間の資格停止処分を科した。その後、CASによる再審理などを経て、孫の資格停止期間は2020年2月28日を初日とする4年3カ月とされた。

孫側はCASの裁定を不服としてスイスの裁判所に上訴していたが、このほど裁判所側は「(CASの裁定は)公序良俗の基本原則に反しておらず、孫選手の陳述権はいかなる侵害も受けていない。従って、孫選手がさらに上訴する理由はない」として、孫側の上訴を却下した。そのため、孫に科せられた4年3月の資格停止が確定した。

孫の資格停止が解除されるのは、2024年5月末だ。このため、同年7月26日に開会式が行われるパリ五輪大会には出場できる可能性はあるとの見方が発生した。

しかし、2021年12月には仏メディアのRFIなどが、孫は中国政府の資金援助を受けて建設された施設でトレーニングを行っているとの告発があったと紹介した。事実であれば、資格停止期間中に中国水泳協会の他の選手と一緒に練習してはならないという規則への違反という。今後は孫の資格停止期間が変更される可能性もあり、パリ五輪大会への出場については不透明な状態だ。(翻訳・編集/如月隼人

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携