2022年3月2日、中国メディアの観察者網は、中国のネットユーザーがロシア政府の公式ECショップで「爆買い」する現象が起きていると報じた。

記事は、近ごろ多くの中国のネットユーザーが、駐中ロシア大使館が唯一ライセンスを付与しているECショップ「ロシア国家館」の商品を購入していると紹介。ネットユーザーらの「爆買い」により、ショップ内の各種スナック食品や茶葉が品切れとなり、人気商品は「予約販売」と表示される状態になっているとした。また、ショップのフォロワーも爆発的に増えており、1日で20万人増加したと伝えた。

さらに、あまりの人気ぶりにより、似たような名前のショップにまで客が多くアクセスするようになっており、後々のトラブルを避けるべく類似店舗の経営者が「店主は中国人で、ロシアなどからの輸入品を販売しています」などとの注意書きをトップページに掲載する動きも見られるとした。

「ロシア国家館」は2日、トップページに感謝を示す動画を掲載し、動画の中でロシア連邦商工会議所の駐中国代表者が「この困難な時期に、中国のネットユーザーがロシアやロシア国家館を支援してくれることに感謝します。この厚意を心に刻むとともに、中国の皆さんには是非、理性的な買い物をしてもらいたい」とコメントしたことを紹介している。

記事は、理性的な消費を求めるロシア関係者の呼びかけに対し、中国のネットユーザーからは「もちろんそうするが、その前に品物を入荷してくれ」との声が出ていると伝えた。（翻訳・編集/川尻）