「怪物より植物大統領」韓国大統領選で与党選挙対策委側近が野党候補支持を宣言した理由

Record Korea    2022年2月24日(木) 11時20分

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21日、韓国・ニューシスなどによると、与党選挙対策委員長の側近が「怪物大統領より植物大統領を選択する」として、「国民の力」の尹錫悦候補を支持する意向を明らかにした。写真は尹候補のフェイスブックより。

2022年2月21日、韓国・ニューシスなどによると、与党選挙対策委員長の側近が「怪物大統領より植物大統領を選択する」として、最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)候補を支持する意向を明らかにした。

記事によると、与党「共に民主党」の李洛淵(イ・ナクヨン)総括選挙対策委員長の側近とされる鄭雲鉉(チョン・ウンヒョン)元国務総理秘書室長は同日、自身のフェイスブックに「尹錫悦候補を支持する」というタイトルの文章を投稿した。

鄭氏は「彼(李洛淵氏)が国務総理時代に秘書室長を務めた縁から、国務総理室を退任後の2020年の総選挙の際は地方で、昨年の(党の公認候補を選ぶ)党内選挙の際は李洛淵陣営の公報団長を務めメディア対応を総括してきた。これは自分なりに人間的な道理を尽くそうとしていたからだ」と説明し、「党内選挙の結果は惨たんたるものだった。共に民主党は四捨五入問題などがあったにもかかわらず、李在明(イ・ジェミョン)候補を公認候補に確定した」と述べた。四捨五入問題とは、党内選挙の途中放棄者の票を「無効票」処理したことが李在明候補に有利に働いたのではないかと物議を醸していたものだ。

また「私が支援しようとした人は李洛淵候補で、そこまでが私の役目だった。だから私は李在明候補のための民主党選対委に参加しなかった」とし、「私はこれまで進歩陣営で活動してきた者で、特別な場合でなければ民主党候補を支持するのが自然だ。しかし今回はそうはいかない。李在明候補の生き方や行動は同意し難く、民主党ももはやわれわれが知っている民主党ではないからだ」と説明。

その上で「これから私は別の道を歩み、尹錫悦候補を支持しようと思う」とし、最近、知人の斡旋で尹候補に会い支援要請を受諾したことを伝えた。そして「先日、米ワシントン・ポストが今回の韓国大統領選挙について『次悪(…最悪より少しましなもの)を選ぶ選挙』と報じた。私が尹候補を支援することにしたのは、まさにその次悪を選択したようなもの」と述べた。

また候補についても、尹候補を「国政経験に乏しく無知だという指摘もある。検察共和国を懸念する声も多い。しかし、私は大統領が物知り博士でなければならないとは思わない。それよりも正直さや徹底した公人としての意識、リーダーとしての資質などが重要だと思う」と述べた一方で、李候補については「自分の言ったことでも手のひらを返すような候補、道徳性に欠ける候補、恥を知らない候補がいくら良い公約を出しても、その約束は信じられない。熟していないリンゴ(尹候補)は食べられるが、腐ったリンゴ(李候補)は食べられない」とし、「私は予測不可能な『怪物大統領』より『「植物大統領』を選択することにした」と強調した。

李候補に対しては、さらに「道徳性と改革性を兼備した進歩陣営の名望家たちが『前科4犯-背倫-大庄洞(開発事業)-うそ』に象徴される、指導者として致命的な欠陥のある李候補を支持するのは納得し難い」とも述べたという。

これを受け、韓国のネット上では「人を見る目があるね。いい判断」「素晴らしい人。熟してないリンゴは熟したら食べられるけど、腐ったリンゴは食べられない!」「怪物大統領よりは植物大統領を選択。ごもっともなお言葉」と称賛の声が上がる一方で、「こんな人が隣にいたから李洛淵氏は党内選挙で落選したんだ」「植物に国の運命を任せて大丈夫?」など批判も多く、意見は真っ二つに割れている。

その他「世界に飛び出して行けるみんなが幸せな国を造る候補は一体誰なのだろう」という嘆き節も寄せられている。(翻訳・編集/松村)

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