人民網日本語版 2022年2月23日(水) 17時0分
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ショッピングサイト・淘宝がこのほど発表した「2021年淘宝人気のない新職業の観察」を見ると、人気のない職業に「キャットフードテイスター」が名を連ねている。
ショッピングサイト・淘宝がこのほど発表した「2021年淘宝人気のない新職業の観察」を見ると、人気のない職業に「キャットフードテイスター」が名を連ねている。人が食べる料理を試食する美食家と同じく、ペットフードのテイスターは、ペットのために味見する「美食家」で、ペットフードを味わってみることで、ペットの口に合うか、ペットが何度もそれを食べるかなどを見極め、発売するかの決定の参考を提供する。成都商報が伝えた。
■キャットフードがおいしいかを最終的に判断するのは「ネコ」
90後(1990年代生まれ)の小陶さん(仮名)は、2年前にあるペットフードメーカーに就職し、主にキャットフードの試作を担当している。キャットフードの味見も試作の一環で、毎年約100種類のキャットフードを味見しているとう。
ネコの好みをどのように確認するのだろうか?小陶さんは「たくさん食べるうちにだんだん分かってくる。顆粒状のキャットフードを例にすると、ネコは普通、適度に硬く、カリっとしているのを好む。硬すぎたり、カリっとしていないキャットフードは、水分が多すぎるか、乾燥の段階で問題がないかなどを考えなければならない」と説明する。
そして、「人がキャットフードの味見をするというのは、第一段階の判断にすぎない。キャットフードテイスターの仕事は、主に品質管理の一環。技術が発展するにつれて、機械を使ってさらにテストを行ったり、ビッグデータ分析をしたりと、専門的なテスト方法を導入する企業も多い」とする。
しかし、キャットフードの良し悪しや、おいしいかどうかを最終的に判断するのはネコだ。キャットフードの試作の過程には、実食検証、栄養成分の分析、ペットが何度もそれを食べるかの検証、物理的検証などがある。ネコはその全ての検証に関わることになる。
■味見は品質管理の重要な一環、月給36万円も
95後(95~99年生まれ)の女性・黄瀾曦さんは2018年末、オーストラリアでの6年の留学を終えて帰国し、起業した。そして、黄さん率いるチームは翌年5月、鶏肉テイストのペット用ミルクティーを打ち出した。また、ペット用のビールも開発した。現在、彼女のショップの1カ月当たりの売上高は40万~50万元(約720万~900万円)に達している。
黄さんは、イヌを3匹、ネコを2匹飼っており、ペットフードを受け取るたびに、自分で味見をしている。そうしているうちに、食材の材質が何かが大体分かるようになったという。黄さんは、「人からすると、ほとんどのキャットフードやドッグフードは味気なく、生臭い。でも、その良し悪しを決めるのは、ペットだ。ネコやイヌの味覚は人間よりも8~10倍高い。私たちは味覚という観点から、ペットがどんな肉が好きかや食材の良し悪しを判断できる」と説明する。
そして、「キャットフードテイスターは、ペットフードの品質管理の重要な一環。キャットフードテイスターチームを立ち上げて、ペット用のミルクティーの品質をさらに高めるほか、イヌやネコの品種によって、必要な栄養も異なるため、オーダーメイドのペットフードを作ることなどを考えている」という。
ただ、職業という観点から見れば、「キャットフードテイスター」は人気がなく、都市によって給料も違う。例えば、上海を見ると、月給は1万~2万元(約18万~36万円)であるのに対して、陝西省西安市は7000元(約12万6000円)からとなっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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