北京冬季五輪でCO2製氷技術を採用、どんな意義があるのか―中国

人民網日本語版    2022年2月17日(木) 14時0分

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中国は今回、先端の科学技術を広範囲に応用して、冬季五輪がより環境にやさしくよりグリーンになるようサポートし、世界中の注目を集めた。

グリーンであること、それは北京冬季五輪・パラリンピックの理念の1つだ。中国は今回、先端の科学技術を広範囲に応用して、冬季五輪がより環境にやさしくよりグリーンになるようサポートし、世界中の注目を集めた。国際オリンピック委員会(IOC)の製氷技術顧問を務めるアーサー・ギルバート・サザーランド氏はこのほど行われたメディアブリーフィングで、「北京冬季五輪の二酸化炭素(CO2)製氷技術が世界中に伝わることを願う」と述べた。経済日報が伝えた。

北京冬季五輪の氷上競技会場では、CO2遷臨界直接冷却製氷技術が大規模に使用された。五棵松アイススポーツセンターの標準サイズのアイスホッケーリンクは、中国で初めてこの技術を採用して製氷したアイスホッケーリンクになった。

従来の製氷方法に比べ、CO2直冷製氷システムには優れた冷却機能が備わり、CO2がリンクの冷却コイルまで直接運ばれて熱交換が行われるため、伝熱性能が高く、製氷システム全体の熱交換率がより高いという特徴がある。氷面の温度を一定に保つことができ、氷面の質がより高くなり、場所によって温度が異なるということがなくなる。これは氷上イベントでは非常に重要なことだ。

より重要なのは、CO2製氷は環境保護につながり、汚染が排出されないことで、環境汚染が発生していた従来の製氷方法と異なり、CO2排出量がゼロに近い。この技術によって北京五輪全体のCO2排出量を削減できる。北京五輪のアイスリンク15面のうち7面でこの技術が採用されており、自動車約3900台近くが一年間に排出する量に相当するCO2を削減できるという。

冬季五輪競技会場の製氷技術プランの選択および配置の最適化から、テクノロジー、省エネ、低炭素という一連の理念を深く感じ取ることができる。氷と雪の一大イベントにおいて、中国は情熱とスポーツの祭典を世界に届けただけでなく、五輪の細部を通じてスポーツの背後にあるグリーン・持続可能な発展の理念も世界中に発信している。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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