ショートトラック中国代表の韓国出身コーチが”疑惑の判定”に「残念」、韓国内の批判にも苦痛訴え

Record Korea    2022年2月8日(火) 15時20分

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8日、韓国メディア・中央日報によると、ショートトラック中国代表の技術コーチを務めるアン・ヒョンス氏が、北京五輪の「疑惑の判定」をめぐる騒動について「残念だ」との考えを示した。写真はアン氏。

2022年2月8日、韓国メディア・中央日報によると、ショートトラック中国代表の技術コーチを務めるアン・ヒョンス(ビクトル・アン)氏が、北京五輪の「疑惑の判定」をめぐる騒動について「残念だ」との考えを示した。また、自身の行動に対して批判が出ていることについても「私の選択に失望した人が多いということは分かっている」との立場を示した。

韓国ショートトラック界の看板選手だったアン氏は、大韓スケート競技連盟との対立を理由に2011年に韓国国籍を捨て、ロシアに帰化した。20年に選手を引退し、現在は中国代表の技術コーチを務めている。

記事によると、韓国のオンラインコミュニティでは最近、アン氏家族がホームシックや子どもの養育などを理由に韓国に滞在しているという内容の18年のインタビュー記事が出回り、非難の声が相次いでいた。

これに対しアン氏は8日、自身のSNSで「私が直面している状況は全て過去の私の選択や過ちによるものなので、非難や叱責は謙虚に受け入れる。ただ、何の罪もない家族が傷つき、苦しんでいるのが私にとって最もつらいこと」との考えを示した。

さらに「与えられた役割に常に全力を尽くしているが、私も人間なので失敗することもあり、私の選択に失望した人が多いということも分かっている」とし、「なので一つ一つの発言に慎重になり、公式のインタビューも受けなかった」とつづった。

また、前日行なわれた北京五輪ショートトラック男子1000メートル準決勝に「不正判定」疑惑が持ち上がっていることに対しては「五輪という舞台が選手たちにとってどれだけ重要なものであるかを分かっているので、現場で見守る先輩として、同僚として、指導者として残念な思い」と述べた。

その上で「私の関与できないことや事実でない記事により苦しんでいる家族への悪口、アンチコメントはやめていただきたい」と呼び掛けたという。

なお中国代表は北京五輪ショートトラック男子1000メートルで任子威が金メダル、李文竜が銀メダルを獲得した。同日の準決勝では韓国代表のファン・デホンとイ・ジュンソがそれぞれ1位で通過したが、レーン変更での反則により失格となった。その後の決勝戦でも1位となったハンガリーの選手が失格となり、結局は中国の選手が金・銀メダルを手にした。現地の中継カメラには、メダルが確定した瞬間にアン氏が両手を広げて歓喜する場面が捉えられたという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「ミスをした韓国選手の前であんなにも喜ぶ必要があった?」「あの状況で笑い、喜ぶアン氏の姿を見て韓国国民は傷ついた。何を言われても許せない」「家族を批判するのは違うと思う。でもアン氏がそれに対して文句を言うのはもっと違う」「アン氏は結局、自分の利益のためだけに動く人」「自分の選択の代償は甘んじて受け入れるべき」などアン氏への厳しい声が続出している。(翻訳・編集/堂本

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