北京五輪開会式での朝鮮族衣装演出に韓国で不満噴出、冷静な意見も

Record Korea    2022年2月7日(月) 13時40分

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7日、環球網は、北京五輪開会式で登場した朝鮮族の服装などをめぐり、韓国の一部メディアや政治家から「中国が自国文化を奪おうとしている」との批判が出たと報じた。

2022年2月7日、環球網は、北京五輪開会式で登場した朝鮮族の服装などをめぐり、韓国の一部メディアや政治家から「中国が自国文化を奪おうとしている」との批判が出たと報じた。

記事は、北京五輪開会式に朝鮮族の衣装や長鼓(チャング)と呼ばれる打楽器が登場したことについて、一部韓国メディアが「中国は文化的な『東北プロジェクト』(中国が1997年に立ち上げた、高句麗・渤海などの歴史を中国の歴史として研究するプロジェクト)を企図している」と報じ、与野党の大統領候補がそれぞれ「文化プロジェクトに反対する」「高句麗や渤海は韓国の輝かしい歴史であり、他人のものではない」と中国を批判するコメントを出したと伝えた。

その上で「民意をミスリードする民族主義に対し、韓国政府は表に出て説明せざるを得なくなった」とし、韓国国会の朴炳錫(パク・ビョンソク)議長が6日に「韓服は韓国を代表する文化の一つであるという点を疑う人はいない。われわれは韓国文化に対する誇りを持つ必要がある。中国は55ある少数民族の総人口が1億2000万人前後いるという点を考えれば、(少数民族を含む)中国文化に対し理解と尊重を示す必要もある」とコメントし、外交部や文化スポーツ観光部関係者も多様性を踏まえた上での相互理解に取り組む姿勢を示したことを紹介している。

また、韓国国内でも冷静な声が徐々に出始めており、KBSテレビが6日「韓国ネットユーザーは、中国が韓服を自国の文化プロジェクトの宣伝に使っているとの疑念を抱いているが、これは事実ではない。開会式の中継にて中国メディアは『韓服は中国固有のもの』といった説明を一切していない」と報じ、ハンギョレ新聞も6日に「与党、野党双方が必死になって異口同音に民意を刺激している。韓国文化は包容性、多様性を持っており、執拗(しつよう)に排他的な所有権を追い求める必要はない」と評したことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

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