経営難が報じられている中国の不動産大手「世茂集団」が、かつて地下16階という「世界最低」のホテルとして話題になった上海市のホテルの売却を検討しているようだ。米華字メディアの多維新聞が3日付で伝えた。

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問題のホテルは上海●山世茂洲際酒店（インターコンチネンタル上海ワンダーランドIHGホテル。●はひとがしらに示）。中国メディアの財聯社の3日付の報道によると、「世茂集団」に近い消息筋は「国有企業が同ホテルの買収をめぐって世茂集団に接触していたのは事実」と明かす一方、「譲渡については実質的な進展はない」と語ったという。

2018年11月にオープンした同ホテルは、上海市郊外の景勝地となっていた砕石場跡地に建てられた。「空とは逆方向に向かって発展する」というコンセプトで、深さ88メートルの崖沿いに建物を建設。地上2階、地下16階で「世界最低の高級ホテル」と呼ばれ注目を集めた。（翻訳・編集/北田）