Record Korea 2022年2月4日(金) 11時20分
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韓国の生物学者が急拡大するオミクロン株について「大歓迎」との見解を明らかにした。その理由としては「伝播力が強くなるというのは、終わろうとしていることを意味する」と指摘した。資料写真。
韓国で官民合同新型コロナ日常回復支援委員会の共同委員長を務めている生物学者が急拡大するオミクロン株について「大歓迎」との見解を明らかにした。その理由としては「伝播(でんぱ)力が強くなるというのは、終わろうとしていることを意味する」と指摘。コロナ禍は「「今年末に終わる」と予想した。
中央日報によると、韓国梨花女子大学の崔在天・碩座教授は1日、KBS(韓国放送公社)ラジオ番組『チェ・ヨンイルの時事本部』に出演。新型コロナ状況に対して「これは終わることではない。韓半島(朝鮮半島)でその最後のウイルス一つまでどうやって殺すことができるか」とし、「ウイルスとの戦争で人類の歴史でたった一度だけ勝ったことがある。それが天然痘で、そのほかのすべてのウイルスは今、私たちと共存している」と話した。
併せて「自然との戦いを戦争のようにやってはいけない。自然では私たち人類の戦争のように終わるということはほとんどない」と強調。「ある程度互いに適応しながら共存するのが自然だ。これほどであれば、私たちが日常に用心深く戻っても大丈夫そうだと思うところまで行こうということだ」と述べた。
続いて進化生物学者の私見であることを前置きしながらも「伝播力が強くなるというのは、終わろうとしていることを意味する」と言及。「伝播力が強くて致命力も強いということは絶対にない。集中的にやっつければ伝播しない」と説明した。
崔氏は「ウイルス同士でも競争的な進化をしている」とも解説。「最初は強いやつが殺し、勢力を拡大しながら伝播がうまくできないとウイルス同士の競争で消え始め、かかったのかなと思うくらいの弱いやつが病気をうつす」とたとえた。
さらに「このように伝播が進むと、ある水準までいけば風邪のように軽くかかって終わるような病気になる」と断言。「私のような進化生物学者が全体的な流れをこのように見るときはありがたい方向に流れていると考える」と語った。
その一方で「このようなことはどこでもやたらと話すことはできない。みんなが終わったと考えて(防疫規則を)すべて緩めてしまうと、その隙にまた強いやつが再び勢力を拡大する」と注意を喚起。「適切な防疫水準を設定するのは簡単なことではない。そこにもう一つ複雑な変数がある。それが(新型コロナ)人獣共通というものだが、これが少し問題になる」とした。
昨年11月に一度試みて中断した段階的日常回復(ウィズコロナ)の再開時期について、崔氏は「国民が(防疫規則を守ることに対して)合理的な判断を下して行動に移してくれるという期待を持って、今年末になれば(コロナが)だいたい終わるだろうと予想している」と付け加えた。(編集/日向)
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