2022年1月24日、米華字メディア・多維新聞は、経営再建中の中国恒大グループが海外の債権者に対して「過激な法的行動を取らないように」と呼びかけたことを報じた。

恒大グループおよびその付属企業が発行した外国債券所有者特別団体が20日「恒大は海外債権者との意思疎通やリスクヘッジに務める実質的な行動を積極的にとっておらず、海外債権者の合法的な権利を無視し続けている」とし、弁護士事務所を招へいして自らの合法的な権利を守るために必要な一切の行動を起こす準備を進めていることを明らかにした。

同団体の声明に対して恒大集団は24日に公式サイト上で「集団は顧問機関とともに積極的な態度にて海外債権者との意思疎通、対話を継続している。集団はこれまでに既に海外債権者に対し、董事会、リスクヘッジ委員会、グループが一丸となって経営状況評価、安定的な生産運営、資金運転の保障に努め、全面的で仔細かつ有効な債務再建計画を立てて各ステークホルダーの合法的な権利を保障する姿勢を明確に示してきた。どうか海外債権者においてはわれわれにさらに多くの時間を与えていただき、われわれが各種の不安要素やリスクを十分に考慮した上で、それぞれの利益が保障されるリスクヘッジプランを作るために共に努力することを支持いただきたい」と説明した。

恒大集団は海外債権者に対して「みんなで各ステークホルダーの権利が大きく損なわれない状況を確保するため、何らかの過激な法的行動に出て現状の安定局面を破壊しないよう」呼びかけたという。（翻訳・編集/川尻）