中国人の「羽生結弦愛」は実力や容姿だけが原因ではない、その「心」が素晴らしいのだ

Record China    2022年1月23日(日) 20時20分

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中国ではフィギュアスケートの羽生結弦選手が「異次元の人気」を集めている。その理由は実力や容姿だけではないという。写真は河北省の大学構内に掲げられた羽生選手を応援する横断幕。

中国人のスポーツファンが自国の選手を応援するのは当然だ。しかし日本人選手が中国で人気を集めることも珍しくない。そんな中でも別格が2人いる。元卓球選手の福原愛さんとフィギュアスケートの羽生結弦選手だ。福原さんの場合、中国で活動したこともあり流暢な中国語を操る。中国人の好感度が増すことも分かる。しかし、中国と特別な縁がない羽生選手の人気が異常なほど高まっていることは、まさに「異次元の現象」と言える。中国の検索/ポータルサイトである百度はこのほど、羽生を改めて紹介する文章を掲載した。以下は、その主要部分のまとめだ。

羽生選手については、思いもよらない事態が発生したことがある。2022年の北京冬季五輪大会について中国政府は、海外からの観客を受け入れないことを決めた。すると駐日本大使館に、日本人の羽生選手ファンから「代わりに中国の人に応援してほしい」との声が届いた。

すると、中国外交部の報道官がSNSに「羽生選手のファンの皆さまへ 『現地応援は中国の皆さんに託す』との声を目にしました。お任せください!」と書き込んだのだ。外交官が特定の選手を持ち出してアピールするのは、ほとんど考えられない事態だった。

羽生選手は14年11月に上海市内で開催された競技会に出場した際、練習時に中国人選手と激突して、頭部や顔面、腹部、左大腿、右足関節などを負傷した。大量の血が飛び散り、顔面をつたって流れた。羽生選手は応急処置をしただけで演技に臨んだ。しかし実力を発揮することができず、入賞できなかった。メダル獲得ができないことが判明したとたん、羽生選手は泣き出した。

中国人はこの羽生選手の様子を見て、いかなる状況においても結果を残せなければ自分を許せない不屈の精神を感じた。羽生選手はそれまで以上に中国人を「とりこ」にすることになった。

羽生選手については「他人を思いやる心」も人気を高めている。かつて競技会場の一角で、後輩の宇野昌磨選手が取材を受ける場に居合わせたことがあった。カメラは宇野の上半身を撮影している。羽生選手はその場を通りすぎる際、なんと両手を床について四つん這いになって進んだ。自分が写り込めば、視聴者の関心が自分の方にも向けられてしまう。それでは宇野選手に申し訳ないとの配慮だった。

中国人ファンの間で今も「語り草」になっているのが、17年にフィンランドで開催されたフィギュアスケート世界選手権での1シーンだ。優勝したのは羽生選手、第2位は宇野選手、そして第3位は中国の金博洋選手だった。

表彰式の直後、選手3人はそれぞれ大きな自国国旗を持って氷上に滑り出た。国旗を大きく掲げて自分自身の喜びと応援に対する感謝を示す、おなじみの光景だ。ところが金選手はうっかりして、自国国旗である五星紅旗の向きを左右逆にして人々に示してしまった。

それに気づいた羽生選手はただちに金選手に滑り寄り、旗の向きが逆であることを伝え、さらに金選手が持ち直すのを手伝った。

記事は結びの部分を「北京冬季五輪開幕まで、もう1カ月もない。多くのネットユーザーが羽生選手の状況に関心を持ち、今回の活躍を楽しみにしている。羽生選手は北京で完璧な4回転半のジャンプをして、自らの夢をかなえられるだろうか」とつづった。(翻訳・編集/如月隼人

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