Record Korea 2022年1月21日(金) 6時20分
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中国紙・環球時報は19日、「韓国の文化輸出の影響力が日本を追い越し始めた」とする黒龍江省社会科学院東北アジア研究所所長、笪志剛氏の文章を掲載した。
中国紙・環球時報は19日、「韓国の文化輸出の影響力が日本を追い越し始めた」とする黒龍江省社会科学院東北アジア研究所所長、笪志剛(ダー・ジーガン)氏の文章を掲載した。
文章はまず、「韓国文化産業振興院が最近発表した推計データによると、韓国の2021年の文化コンテンツ輸出は前年比7%増の115億ドル(約1兆3000億円)に達する見通し」と紹介。5年前と比べると92%の増加で、「韓流」が世界の要所でライバルを打ち負かしていることは韓国の文化輸出の影響力が世界範囲で日本を追い越し始めたことを表しているとの考えを示した。
さらに日本のクールジャパン戦略は韓流との戦いの中で勢いを失ってきているとも述べ、ドラマや映画だけでなく漫画・アニメ、化粧、ファッション、音楽などの分野でも「後から来て先の者を追い越した」と言及。そして「韓流が世界のあちこちで盛り上がっている原因を三つの要素が説明してくれるだろう」とし、「秩序ある国家戦略との連携」「官、産、学、研が連携してそれぞれの職責を果たしていること」「国際化の要素が溶け込んだ多元的な価値観」の3点を挙げた。
文章は、一つ目の「国家戦略」について金大中(キム・デジュン)大統領が1998年に文化産業の発展を21世紀の支柱産業として確立する戦略を打ち出したと紹介した他、「文在寅(ムン・ジェイン)政権の時代になると文化産業拡張予算が占める割合は20%に達し、文化産業は国の外交にも用いられている」などと説明。二つ目の「官、産、学、研の職責」については、「国家予算による支援を通じて韓流を強大にする過程で、政府の文化管理部門および海外にある文化発信機関、企業やシンクタンクなどが異なる視点から戦略的提案を行い、協力を強化した」と紹介した。
三つ目の「価値観」については「自国の文化市場が相対的に小さく、単一モデルだという劣勢を回避するため、韓国は近年、韓流の重点方向としてますます海外市場にねらいを定めるようになった」と述べ、多元的な価値観の尊重、世界の異なる地域の人々が持つ文化消費ニーズへの対応、新たな世代の好みに合わせた革新、さまざまな国の人や企業の協力参加などの面から成功の道を模索したと論じた。文章はまた、韓流ファンが世界各地に広がっていることに言及し、男性グループBTSやドラマ「イカゲーム」などの世界的人気にも触れている。(翻訳・編集/野谷)
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