中国の食糧輸入が過去最高を更新、食料自給率は下降の一途

Record China    2022年1月21日(金) 8時20分

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18日、第一財経は、中国の食糧輸入量が過去最高を記録し、食料自給率が低下し続けていると報じた。

中国メディアの第一財経は、中国の食糧輸入量が過去最高を記録し、食料自給率が低下し続けていると報じた。

記事は、税関総署のデータとして、2021年1〜12月の中国の輸入食糧(穀物・大豆・イモ類)数量が1億6453.9万トンと前年同期比で18.1%増加し、中国国内の食糧生産量の24.1%に相当したと紹介。中でも大豆の輸入は9651万8000トンと前年同期比では3.8%低下したものの、同時期の中国国内生産は1640万トンにとどまっており、輸入依存度が85.5%に達したとしている。

また、21年1〜11月の穀物(トウモロコシ、コウリャン、大麦、小麦、水稲など)輸入量も20年1年間の輸入量をすでに上回り、約100〜240%となっていることを紹介した。

その上で、中国は04年より農作物の輸出国から輸入国へと転換しており、特に09年以降は輸入が輸出を上回る貿易赤字が拡大し続け、20年には947億7000万ドルに達したと指摘。輸入量の増加に伴い食料の自給率は低下傾向にあり、輸入品の多くが飼料用である穀物の自給率は97%以上を保ち続ける一方、食用油材料の自給率はこの20年間で81%から25.1%に、大豆の自給率は60.2%から17%にそれぞれ減少し、全体的な食料自給率も20年間で100%前後から76%前後にまで落ち込んだと伝えた。

さらに、食料自給率はこの先も年間1ポイント程度減り続け、35年には65%前後にまで下がる見込みだとしている。

記事はまた、中国の食料自給率が下がり続ける深層の原因として、世界の主要農産大国と比べて中国農業の競争力が低下していることを挙げた。(翻訳・編集/川尻

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