中国のニュースサイトの中国新聞網によると、米ニューヨーク市のエリック・アダムス市長は4日、新型コロナウイルス感染症を巡るトランプ前大統領の「中国ウイルス」などの発言について中国系コミュニティーに謝罪するようバイデン大統領に呼び掛けた。

アダムス市長は記者会見で、「大統領は今、立ち上がり、米国民を代表して、『中国系コミュニティーに謝罪する』と言うべきだ」とし、「彼（バイデン氏）がこの国の中国人居住者に対し、彼らが言われたことや行われたことについておわびすると言ってくれることを願っている。コロナ下で、そうした発言や行動は中国系コミュニティーの反感を買った」とした。

トランプ氏は、新型コロナを中国武術のカンフーとインフルエンザを組み合わせて「カンフルー」ウイルスと呼んだり、「中国ウイルス」と言及したりした。

カリフォルニア州立大学サンバナディーノ校憎悪・過激思想研究センターによると、全米の主要な都市で2021年1～3月に起こったアジア系市民に対するヘイトクライムは前年同期比で約2．9倍に跳ね上がり、ニューヨーク市では約3．6倍となった。（翻訳・編集/柳川）