歌手で俳優シャオ・ジャン（肖戦）が出演するドラマ「王牌部隊」が26日、テレビ放送と配信を開始。落下傘部隊のようにいきなり出現し、全ての話題をさらっていったと報じられている。

全40話の「王牌部隊」は、中国共産党の創立100年記念作品の一つで、1980年代の軍隊を舞台に新兵たちの成長と、40年に及ぶ時代を描く物語。俳優ホアン・ジンユー（黄景瑜）が主演、「陳情令」でブレークしたシャオ・ジャンが出演し、昨年末にクランクアップを報告。今年5月にポスタービジュアルが公開された後、長らく放送が待たれていた。

その「王牌部隊」が26日夜、江蘇衛星テレビでいきなり第1話の放送をスタート。同時に動画サービスの愛奇芸（アイチーイー/ iQiyi）でも配信をスタートした。中国メディアによると、「王牌部隊」の中国版ツイッター・微博（ウェイボー）の公式アカウントでは、テレビ放送の3時間前にいきなり公式発表するという慌ただしさ。江蘇衛星テレビの公式アプリのリアルタイム情報を見ると、「王牌部隊」が放送をスタートした時間帯の視聴率が、それまでの0.03％強から、一気に0.41％に持ち上がっているのが分かる。

12月に入ってからは、同じく「陳情令」でブレークしたワン・イーボー（王一博）の「風起洛陽」、女優チャオ・リーイン（趙麗穎）のサスペンス作「誰是凶手」、ジョウ・シュン（周迅）主演の「小敏家」と三つのドラマが人気を分け合っていた。そこへ登場したのが15日にテレビ放送と配信をスタートしたチャン・ルオユン（張若昀）主演の「雪中悍刀行」で、均衡を破っていきなり再生回数ランキング1位を奪取。その後は11日間にわたり、安定して首位の座を守り、敵のいない状態だった。

ところが26日、「王牌部隊」の配信開始で「雪中悍刀行」は2位に陥落。ウェイボーのリアルタイムのトピックスでも「王牌部隊」が1位となり、「江蘇衛星テレビの非情な手口」「シャオ・ジャンの奇襲作戦が成功」などと、いきなり現われて話題をさらった「王牌部隊」が注目の的となった。（Mathilda）