中国外交官は「戦狼」にあらず、ただし「狼たちとダンス中」―中国駐米大使

Record China    2021年12月26日(日) 21時0分

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中国の秦剛駐米国大使は、米国メディアの取材に対して、中国の外交官は「戦狼」ではなく「狼たちとダンスをしている」と述べた(写真)。

中国駐米大使館は現地時間24日、複数の米国メディアが行った秦剛駐米大使との共同インタビューの様子を公式サイトを通じて紹介した。このところ、中国の外交手法を「戦狼外交」などと表現することが増えたが、秦大使は取材陣に対して中国の外交官は「狼たちとダンスをしている」などと述べた。

インタビューは座談会の形式で行われた。秦大使が就任したのは約5カ月前だが、秦大使は「米国を理解するには時間がかかる」と説明。米国が非常に複雑な国家であるためで、見識ある米国人数人に質問してみたが「私も分からない」との答えが返って来たという。

秦大使は、米国人も中国のことを分かっていないと主張。米国人も中国に関心を持ち、中国のことが常に語られているが、中国も中国語も、さらに中国の歴史文化や中国人を知らない人が「中国専門家」と自称して、秦大使よりも中国を知っていると発言しているという。

秦大使はさらに、米国は中国に対して「お前は間違っている」「このようにせねばならない」「そうしてはならない」など、常に父親が子供に接するような態度を取ると、不満を述べた。秦大使によると、米国では中国についての誤解や、虚偽の情報やデマが多く、「驚いてしまう」と言う。

ただし、米国人はとても親切であり、米国人の関心事も就職や教育、物価など中国の庶民と同様と感じるという。また、中国について学ぶ学生とは何度も交流しているが、学生らは非常に善良で中国語の学習に熱意を持っている。秦大使によると、どちらが米国を代表する対中姿勢なのか考えざるをえなくなる。1枚のコインの裏表であるようでもあり、さらに深く観察したいという。

中国外交の方針については「平和外交であり、他国との相互尊重と平等に相対すること。友好の増進と相互理解、相互利益になる協力に尽力すること」と説明。

ただし、中国の内政に干渉したり、中国の利益を損ねる非友好的な言動があった場合、外交官は立ち上がって「ノー」と言い、事実を述べ道理を説かねばならないと説明。このところ、中国外交官が強硬あるいは挑発的な発言を多発していることもあり、中国の外交手法を「戦狼外交」などと表現することが多くなったが、秦大使は「彼ら(中国の外交官)は『戦狼』ではなく、狼たちとダンスをしている」と述べた。(翻訳・編集/如月隼人

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