韓国次期大統領選、有力候補家族のスキャンダル暴露合戦に、長男の違法賭博、妻の経歴詐称

Record Korea    2021年12月24日(金) 12時20分

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韓国次期大統領選は有力候補2人の家族を巻き込んだスキャンダル暴露合戦の様相を見せている。長男の違法賭博と妻の経歴詐称で、両候補は謝罪や釈明に追われた。

来年3月の韓国次期大統領選は有力候補の家族を巻き込んだスキャンダル暴露合戦の様相を見せている。与党「共に民主党」の李在明候補の長男の違法賭博と最大野党「国民の力」の尹錫悦候補の妻の経歴詐称だ。李候補は事実関係を大筋で認めて謝罪。尹候補も釈明に追われた。

朝鮮日報によると、米国にサーバーを置くインターネット上のポーカー愛好者サイトの掲示板には2019年1月から20年7月にかけ、李候補の長男とされる人物が200件余りの発言を残していた。ソウル・江南地区などの賭博場に出入りした感想も数回書き残しおり、法律専門家は「事実であれば、『ゲーム産業振興に関する法律』違反などで刑事処罰の対象になる」と指摘した。

これに対し、李候補は同紙が疑惑を報じた4時間後に「父親として頭を下げて謝罪する。再びこうしたことが起きないように(息子は)治療を受ける」と言明。インターネットメディアによる合同インタビューでも「(息子の違法賭博が)刑事処罰事由になるならば、当然責任を取るべきだ」と語った。

李候補の長男も個人声明で「当事者として、すべてのことに責任を負い、贖罪(しょくざい)の時間を持ちたい」と表明した。李候補は城南市長在任中の12年に「国が滅ぶ兆候の二番目は賭博だ。国が『奨励』する賭博が多すぎ、息切れしそうだ」と発言していた。

一方、ニュース専門テレビ局YTNによると、尹候補の妻キム・ゴンヒ氏は07年に水原女子大に提出した教授志願書の経歴欄に「韓国ゲーム産業協会企画チーム企画取締役」の在職履歴と「ソウル国際漫画アニメーションフェスティバル大賞」の受賞歴などを書いた。しかし、韓国ゲーム産業協会はキム氏が仕事を始めたと明らかにした時期の2年後につくられた団体で、協会関係者たちは企画チームと企画取締役という職責は存在せず、キム氏に会ったこともないと述べたという。

この報道に尹候補は「妻と関連した物議で国民の皆さまにご心配をおかけして申し訳ない。理由のいかんを問わず、経歴の記載が正確ではなく、物議を醸したことだけでも、私が強調してきた公正さと常識に合致しないものであるとはっきり申し上げたい」と述べ、頭を下げた。

さらに「妻について捜査が必要という主張をどう思うか」という記者団の質問に対し、前検事総長の尹候補は「このように申し上げたのだから、皆さまにおわびとして受け止めていただければと思う。残りの部分については、法と原則においては誰も例外ではないということを申し上げたい」と付け加えた。(編集/日向)

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