Record China 2021年12月22日(水) 0時0分
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中国江蘇省淮安市で発生した事故の裁判が行われ、被害者を担架に乗せて運ぶ際に誤って落とした病院に10%の過失責任が認められた。
中国江蘇省淮安市で発生した事故の裁判が行われ、被害者を担架に乗せて運ぶ際に誤って落とした病院に10%の過失責任が認められた。中国メディア・揚子晩報が20日付で伝えた。
事故が発生したのは2019年11月1日午後6時ごろ。被害者の張(ジャン)さんは電動バイクを運転していた際に、朱(ジュー)被告が乗るバイクと接触して転倒。双方が負傷したが、朱被告は通報せずにその場から立ち去った。そのわずか2分後、張さんは後続の三輪自動車にひかれた。三輪自動車はそのまま走り去り、現在も行方が分かっていない。
その後、通報を受けた同市の漣水県人民医院(病院)の救急隊が現場に到着し、張さんを搬送するために担架に乗せたが、その際に誤って張さんを頭から落とした。張さんは同病院に入院して治療を受けていたが、2カ月余り後に死亡した。
遺族は救急隊が張さんを落下させたことも死亡の原因の一つになったと主張し、現場から逃走した朱被告と病院を相手取り120万元(約2100万円)の賠償を請求した。これに対し病院側は張さんは担架から落下したものの、着地する前に現場にいた医師によって受け止められたと主張。死因とは一切関係がないとした。
記事によると、張さんの死亡について裁判所は専門機関に鑑定を依頼したが、同機関は「事故による損傷と救急隊の不手際によって発生した(とされる)損傷の時間的間隔が短く、それぞれの事象による損傷の深刻度を明確にすることができず、死亡との因果関係を証明することができない」として鑑定を拒否した。
今年12月20日に下された判決では、それぞれの過失割合について、最初の事故の主な原因を作り出したとされる張さんが40%、現場から逃走して次のひき逃げ事件を作り出した朱被告が30%、ひき逃げをした三輪自動車のドライバーが20%としたほか、救急隊員が落下させたことで張さんに重傷を負わせた可能性も排除できないとして病院にも10%の過失割合を認めた。
事件について中国のネットユーザーからは「悲惨すぎる」「普通の人には一生起こらないことが3度も」「なんてことだ。小説でもあり得なそうな事故」「これはひどい。ドラマでも描けない」「泣きっ面に蜂とはまさにこのこと」といった声が上がっている。(翻訳・編集/北田)
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