2021年12月20日、韓国・MBCは「韓国の過去5年間の兵器輸出が、その前の5年間の2倍以上に拡大した」と伝えた。

国防技術振興研究所が出した「2021世界防衛産業市場年鑑」によると、2016～20年の韓国の兵器輸出は、11～15年の210％に増加したと集計された。この5年間の韓国の兵器輸出は、世界の兵器輸出の2．7％を占めた。今年の兵器輸出の順位は昨年より1ランク上がり世界9位だった。

世界最大の兵器輸出国は米国で、ロシア、フランス、ドイツ、中国、英国と続く。韓国の主要な輸出相手国は英国（14％）、フィリピン（12％）、タイ（11％）となっている。

新型コロナウイルスの影響で、世界の防衛産業界が受注拡大は困難な状況にある中、韓国は来年も大規模輸出が見込まれており、好調が期待されるとしている。韓国は「K-9」自走砲輸輸出契約を13日に豪州と結んだほか、現在、エジプトとも輸出に関する協議が進行中だという。また、ミサイル迎撃システム「天弓（チョングン）2」はアラブ首長国連邦（UAE）に4兆ウォン（約3828億円）台規模で輸出される見通しだ。

一方、兵器輸入国のランキングでは韓国は7位に入っている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「過去5年間＝文在寅（ムン・ジェイン）政権だね」「強い力があってこそ平和は維持される。それを最もよく実践している大統領だ」「歴代でも最高の安保大統領だな」「大統領のセールス外交の成果だ」という大統領を称賛する声と、「文大統領の功績ではなく、20年間の開発研究による成果が今、現れたんでしょ」などの反対意見が寄せられている。

その他、「英国に何をそんなに売ってるの？」「中国の兵器が実戦で使い物になるのか疑わしいな」「喜んでいいことなのかな。強大国は自国の最新兵器は隠し、オープンにできる兵器を輸出する。でも韓国は最新兵器を売っているようだ。それは国防にとってマイナスなのでは」「KKKK、もううんざりだよ」などのコメントも見られた。（翻訳・編集/麻江）