「歴史歪曲」と物議のドラマ『スノードロップ』、応援した芸能人たちにも批判

Record Korea    2021年12月21日(火) 15時20分

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20日、韓国・アイニュース24によると、JTBCドラマ「スノードロップ」が「歴史歪曲」と「国家安全企画部の美化」を指摘され物議を醸しており、同ドラマを応援した芸能人たちにも批判の声が殺到している。

2021年12月20日、韓国・アイニュース24によると、JTBCドラマ「スノードロップ」が「歴史歪曲(わいきょく)」と「国家安全企画部(安企部)の美化」を指摘され物議を醸しており、同ドラマを応援した芸能人たちにも批判の声が殺到している。

18日に第1話が放映された「スノードロップ」は、チョン・ヘイン演じる主人公が民主化運動家を装った北朝鮮のスパイだという設定で、安企部のチーム長が正義の人物であるかのような描写などが指摘され、「民主化運動を侮辱している」との声が上がったという。JTBC側は「決して、民主化運動を侮辱し安企部やスパイを美化するドラマではない」と主張しているが、記事は「実際に見てみると、予想以上に多くの歪曲表現があった」と指摘している。

さらに記事は、SNS上に「歴史歪曲論争を知りながらも、ドラマを応援する芸能人たち」がコメントを寄せていることを問題視している。人気グループBLACKPINKのジスが同ドラマで初主演を務めていることから、メンバーらが相次ぎInstagramにジスへの応援メッセージを掲載した。これについて、記事は「グローバルなK-POPガールズグループになることができた基盤を忘れ、海外のファンに『歴史歪曲ドラマを見てくれ』と宣伝している」と指摘している。

また、チョン・ヘインはファッション誌のインタビューで「自分は1988年生まれなので、(ドラマの舞台となっている)1987年を知らない世代だ。当時を背景にした作品は多いが、正解は全て台本の中にある」とコメントしている。これについても、記事は「時代劇『朝鮮駆魔師』が歴史歪曲台本で放映2回で打ち切りになったことを知らないはずはないのに、とんでもないコメントをした」と批判している。

安企部の要員を演じるチョン・ユジンは、自身のInstagramで「登場が超カッコいい」「カッコよさ爆発」など、役柄を称賛しており、「安企部の被害者たちが今も存命で精神的に苦しんでいる中で安企部のキャラクターを称賛することは、歴史に対する無知から来た惨劇だ」と厳しく批判し、「恥を知るべきだ」と主張している。

青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の国民請願掲示板には、「スノードロップ」放映中止を求める請願が投稿され、20日午前の段階で24万人が署名しているという。視聴者の怒りはスポンサー企業の不買運動にも発展しており、一部企業が広告と協賛の取りやめを宣言した。

「スノードロップ」は19日から「Disney+ (ディズニープラス)」で日本をはじめアジア各国にて配信されている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「21世紀に時代錯誤な容共合理化ドラマを見ることになるとは」「(応援している人たちは)本当に無知だから応援しているのだろうか、とも思えてくる」「民主化闘争史の価値と意義を傷つけようとする中共のプロパガンダ工作ではないかという疑念も湧く」「無知というより、今の社会システムはお金の価値が何よりも高いから、気にかけていないだけだろう」「歴史よりお金が大事なんだよ」「なぜわざわざ、実際の歴史の中にそんな設定を組み込むのか。全くのフィクションで作ればいいのに」などの声が殺到している。

一方で、「問題のドラマを見てみたけど、安企部の登場シーンは、彼らを美化しているのではなく悪行を伝えようとしているものに見えた」というコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

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