香港の女優アニタ・ユン（袁詠儀）が14日、長男がSNSの投稿内容を理由に「香港独立派」と批判を浴びたことで、謝罪と自らの立場を示すコメントを公開した。

アニタ・ユンは夫で俳優ジュリアン・チョン（張智霖）との間に、15歳になる長男がいるが、このほどインスタグラムに長男が投稿した内容が注目を浴びたもの。フォロワーから「中国にいるの？」と英語で届いたコメントに対し、香港の風景写真を背景に、同じく英語で「いません」と書かれたものをストーリー機能に投稿したことで、「香港独立派の立場表明ではないか？」とネットユーザーから批判の声が噴出した。

アニタ・ユンは14日、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）でこの騒ぎを取り上げ、「息子のSNS上での失言について、発見後すぐに誤りを正しました。今後は正確な発言を行い、二度と間違いを犯さないようにと注意しました」とコメントし謝罪。さらに、「私たち一家は国と香港を愛し、一つの中国を支持しているのは疑いのない事実です」と立場を表明。夫のジュリアン・チョンもこの投稿に「いいね」をつけ、同意見であることを示している。

ジュリアン・チョンとアニタ・ユン夫妻は近年、中国のバラエティー番組にも積極的に出演しており、中国メディアによると、今までに公の場面で重ねて「中国人」の立場を表明してきた。2010年に青海省で発生した地震や、今年夏の河南省の水害など、中国国内の自然災害には寄付金などの支援も欠かさず行っているという。（Mathilda）