人民網日本語版 2021年12月7日(火) 18時50分
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20年末現在の中国の既存の海水淡水化プロジェクトは135件、プロジェクトの規模は1日当たり165万1083トンで、新規海水淡水化プロジェクトの規模は1日当たり6万4850トンに上っている。写真は青島。
中国自然資源部が6日に発表した「2020年全国海水利用報告書」によると、20年末現在の中国の既存の海水淡水化プロジェクトは135件、プロジェクトの規模は1日当たり165万1083トンで、新規海水淡水化プロジェクトの規模は1日当たり6万4850トンに上っている。海水冷却水使用量は年間1698億1400万トンで、19年より212億100万トン増だった。人民網が伝えた。
プロジェクトの規模を見ると、既存の135件の海水淡水化プロジェクトのうち1万トン級以上は40件で、プロジェクトの規模は1日当たり145万2448トン。1000トン級以上で1万トン級未満の海水淡水化プロジェクトは50件、プロジェクトの規模は1日当たり18万8894トン。1000トン級未満の海水淡水化プロジェクトは45件で、プロジェクトの規模は1日当たり9741トン。
同報告書によると、昨年の中国全土の新規海水淡水化プロジェクトは14件で、プロジェクトの規模は1日当たり6万4850トン。河北省、山東省、江蘇省、浙江省に分布し、主に沿岸部都市の鉄鋼、電力、冶金などの工業用水及び離島地域の生活用水に使用されている。
そのうち、海水淡水化の工業用水は主に沿岸部の北部、東部、南部海洋経済圏の電力、石油化学工業、鉄鋼などの水使用量の多い業界に集中している。海水淡水化の生活用水は離島地域と北部海洋経済圏の天津市と青島市に集中。
同報告書の海水の直接的な利用を見ると、20年は沿岸部の原発、火力発電、鉄鋼、石油化学工業などの業界の海水冷却水使用量が安定して増加した。計算によると、20年の中国全土の海水冷却水使用量は19年比212億100万トン増の1698億1400万トン。中国の海水直流冷却技術が成熟しており、主に沿岸部の電力、石油化学工業、鉄鋼などの業界で応用されている。
地域の分布状況を見ると、遼寧省、天津市、河北省、山東省、江蘇省、上海市、浙江省、福建省、広東省、広西チワン族自治区、海南省の沿岸部の11の省・直轄市に海水冷却プロジェクトが分布している。昨年は遼寧省、山東省、江蘇省、浙江省、福建省、広東省の年間海水冷却水使用量が100億トンを超えた。
また、同報告書の海水化学資源利用を見ると、20年は海水による製塩のほか、海水化学資源利用製品には主に臭素、塩化カリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸カリウムが含まれた。生産企業は主に天津市、河北省、山東省、福建省、海南省などに分布している。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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