Record China 2021年11月14日(日) 17時30分
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貴州省雷山県の裁判所は9日、本物そっくりのATMコーナーに偽のATMを仕掛け、利用した人の口座情報を入手して預金を引き出したとしてクレジットカード詐欺罪に問われた被告の差し戻し審で、判決を言い渡した。
中国メディアの検察日報によると、本物そっくりの現金自動預け払い機(ATM)コーナーに偽のATMを仕掛け、知らずに利用した人の口座情報や暗証番号を入手して口座から預金を引き出したとして、クレジットカード詐欺罪に問われた陳鵬(チェン・ポン)被告と王亮(ワン・リアン)被告の差し戻し審で、貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州雷山県の裁判所は9日、陳被告に懲役5年10月と罰金10万元(約178万円)、王被告に懲役3年と罰金5万元の判決を言い渡した。
両被告は2019年に共謀して、県内の観光地の表通りに面した建物の一部を借り、銀行のATMコーナーそっくりに改修した上で偽のATMを設置。隠しカメラで利用した人の口座情報や暗証番号を入手し、情報を磁気ストライプメディアに書き込んだ後、インドネシアやカンボジアなどに持ち込んで、「降級交易」と呼ばれる方法で口座内の預金を引き出した。ATMを利用した人にはエラーメッセージが表示されるようになっていた。被害に遭った人は十数人で、被害総額は28万元(約499万円)余りに上った。
雷山県の裁判所は昨年12月、クレジットカード詐欺罪で、陳被告に懲役6年と罰金10万元、王被告に懲役2年10月と罰金5万元の判決を言い渡したが、陳被告は一審判決を不服として上訴していた。
黔東南ミャオ族トン族自治州の裁判所は今年4月、事実の一部が不明確で、証拠が不十分だとして差し戻していた。
差し戻し審で、陳被告は、検察側が追加で証拠を提出したことなどを受け、犯罪行為を認めて「認罪認罰」を望み、王被告も供述しなかった犯罪行為に異議を唱えなかった。(翻訳・編集/柳川)
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