あなたの知らない「パンダの世界」…新たな発見や常識の否定が続々―中国メディア

Record China    2021年11月7日(日) 20時0分

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パンダ関連の情報はしばしば報道されているが、パンダについては、あまり知られていないことがらや、新たな研究成果や保護方法の変化も多い。

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日本では先日、上野動物園で6月に生まれたオスとメスの2頭のジャイアントパンダが「シャオシャオ(暁暁)」と「レイレイ(蕾蕾)」と名づけられたことが話題になった。パンダ関連の情報はしばしば報道されているが、あまり知られていない新たな研究成果や保護方法の変化は意外なほど多い。

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その一つが、パンダの外見についての研究だ。パンダは白と黒の目立つツートンカラーだが、自然界で生きる動物にとって本来、「目立つ外見」は不利なはずだ。パンダが白黒の目立つ姿をしている理由についてこれまでは、はっきりとした考え方が示されていなかった。

ところが中国における4日付の報道によると、英国、中国、フィンランドの共同研究によって、パンダの外見は、肉食獣によって見分けにくい可能性が出てきたという。2007年から14年にかけてのさまざまな季節に撮影された野生パンダの画像を用いて、代表的な肉食動物であるネコ科の動物の目にはどのように見えているかをコンピューターを使ってシミュレーションしたところ、パンダの姿は周囲に溶け込んで識別しにくいと分かった。しかも、季節によって周囲の植物などの様子が変化しても、「白黒」の姿は同じように識別しにくいと分かったという。

また、パンダは竹や笹を食べることで知られているが、中国事情を紹介している「桜の華YouTubeチャンネル」が最近になり発表した動画によると、パンダの腸や腸内細菌などの研究によって、パンダにとって竹などは「本当は苦手な食べ物」と判明した。

パンダ保護の方法も変化。四川省都江堰市内で10月18日に開催されたパンダの保護をテーマにしたフォーラムでは、個別のパンダの状態を把握し管理に役立てるために成都大熊猫繁育研究基地は「顔認識技術」を導入していると紹介された。その他にもAIやクラウドなどの新技術が、保護の大きな力になっているという。

「桜の華YouTubeチャンネル」は、国際自然保護連合はパンダについて16年、絶滅する懸念がやや緩和したとして、分類を「絶滅危惧(きぐ)種」から「危急種」に変更したと紹介。ただし中国ではより厳しい基準を適用しているので、パンダが「危急種」に変更されたのは今年(21年)7月だった。野生のパンダの頭数は40年前には1114頭だったが、現在では1864頭にまで増えたという。(提供/桜の華YouTubeチャンネル)

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