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返信に困った時の「便利アイテム」であるステッカーの魅力とは?―中国

人民網日本語版    2021年11月8日(月) 13時50分

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返信に困った時の「便利アイテム」であるステッカーの魅力とは何だろうか?

張雯さんがある平日の昼休みに、大学時代のルームメイトと作っているグループチャットを開けると、あるルームメートが大きな口を開けて何かを食べるステッカーを送信していたため、それをタップして保存しようとすると、「このステッカーは有料です。まず購入してください」という表示が出てきたという。ステッカーの価格は1元だった。張さんはそれまでに300種類以上のステッカーを利用してきたものの、お金を払わなければならないケースは今回が初めてだったという。中国青年報が伝えた。

微信(WeChat)の有料ステッカーをめぐる話題が注目を集めたのと同時に、返信などに困った時の「便利アイテム」であるステッカーというお馴染みの話題も再び注目されている。では、ステッカーには一体どんな魅力があるのだろうか?

「チャットをしているときに、自分の代わりにいろんな複雑な気持ちを表現してくれる」というのが、「小崽子劇場」シリーズのステッカーのクリエイター・張聡さんのコンセプトで、小山や思子、狗子、阿喵といったキャラクターは送信者の役を演じてくれる「役者」のようなものだという。

張聡さんは、「ステッカーの魅力は、普段の暮らしの中でありがちながら、感情としては豊かなシーンをうまく捉えることにある。そのほとんどは、通勤や残業、会議といった日常的なシーンの経験をテーマにしており、それらのシーンにおいて多くの人が共感できるポイントを見つけるためには、まず自分が共感できなければならない」と話す。

自分の気持ちを表現できるステッカーを作成するというのは、「阿宝宝」シリーズのクリエイター・楊盼盼さんのコンセプトだ。

「2015年に恋人ができ、ステッカーを使って、恋人に対する微妙な気持ちを伝えたかった。でも、微信のステッカーショップではそれにぴったりなステッカーが見つからず、自分で作成することにした」と楊さん。

楊さんは、ステッカーを使うと、自分の気持ちを表現することができるほか、意思の疎通が図りやすくなり、人間関係をうまく処理できると感じている。「例えば、仕事のグループチャットで感謝を表す場合、『ありがとうございます』という文字だけでは、少し冷淡な感じがするものの、気持ちの詰まったお辞儀をするキャラクターのステッカーを送信すると、相手に気持ちが伝わる。端的に言えば、ステッカーは、画面を通じて交流する人に『顔』を見る機会を提供してくれている」のだ。

張雯さんは、「ステッカーは仮面のようなもので、ずっとそれを装着していると取りたくなくなるものだ。特によく知らない人にあいさつする時、自分を隠したままで、かわいいステッカーやコミカルなステッカーに話しをしてもらうことができる。ステッカーを使わないと、何を話せばよいかさえ分からなくなる。今では、ステッカーをあまり使わないのは友達とチャットする時ぐらいだ。友達なら、話したいこともたくさんあるし、気まずい雰囲気になるのを心配する必要もない」と話す。

若者はバラエティに富んだステッカーでチャットの場を盛り上げることを好み、新しいステッカーの登場に対するニーズも高まるばかりだ。

楊さんは、「ステッカーというのはティッシュペーパーと同じで消耗品。1つの種類を1カ月も使えば飽きてしまう。特に流行語付きのステッカーはしばらくすると時代遅れになってしまう」と話す。

つまり、利用者の観点から見れば、ステッカー市場は依然として活気に満ちていると言えるだろう。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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