2021年11月2日、韓国・ニュース1によると、有名フードコラムニストが「韓国のチキンはおいしくないのに値段が高い」と発言し、物議を醸している。

韓国の有名フードコラムニスト、ファン・ギョイク氏は同日、自身のFacebookで「世界のほとんどの国がフライドチキンを3キロ前後の鶏で作っているが、韓国はその半分の1．5キロの鶏を使っている」「米国でも韓国でも、チキンに使うのは肉用鶏（ブロイラー）で、いくつかの品種があるもののほぼ同じであり、鶏の飼料にも違いはない」「しかし、飼育期間だけが米国は40日、韓国は30日と異なる。私たちは米国に比べて味の劣る鶏肉を高い値段で食べている」と主張した。

また「私たちは、韓国で売られているチキンは世界のどの国のチキンよりもおいしいという価値観、信念、判断を持っている。メディアやSNSはこれに合致するコンテンツを出し続ける。私たちはその情報を根拠に、韓国のチキンが世界で一番おいしいという価値観、信念、判断をますます固めていく」とし、「自分の価値観、信念、判断などと合致する情報だけに注目し、その他を無視することを確証バイアスと言う」と指摘したという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「あなたが作ってみなよ。味の評価をしてあげるから」「外国のチキンをどれだけ食べたというのか」「韓国のチキンは狭い空間で飼育しているから、鶏が育ちすぎると病気に弱くなる。外国のように大きく育てて出荷できないんだよ」「鶏が小さくて肉が柔らかく、熟成させるから韓国のチキンはおいしいんだよ」「人間には個性があり、味覚も人それぞれ。自分の口に合えば食べるし、誰が価値観や信念や判断を持ってチキンを注文するのか」「この世の人がみんな自分と同じ味の好みをしているとでも？」など、否定的なコメントが寄せられている。

その一方で、「韓国のチキンは高いよね。米国では最も安い食べ物の一つがフライドチキンなのに」「外国のチキンをいろいろ食べたことがあるけど、この人の言うとおりだと思ったよ」「珍しく正しいことを言ってる」「確かに韓国の鶏は小さいな。参鶏湯なんかヒヨコのサイズだよ」など肯定的なコメントも多く見られた。（翻訳・編集/麻江）