2021年10月29日、韓国・ニューデイリーによると、欧州歴訪中の文在寅（ムン･ジェイン）大統領のスケジュールが分単位で流出した。実際のスケジュールと一致していることが分かり、物議を醸しているという。

記事によると、29日に国会などを中心に政界で「文大統領の歴訪日程」と題した文書が共有された。28日の出国時間から空港到着時間、ローマ教皇との会談時間や団体写真撮影の時間まで詳細に記され、金正淑（キム・ジョンスク）夫人のスケジュールも含まれていた。

文大統領の予定は分単位で刻まれており、青瓦台（チョンワデ、韓国大統領府）内部から警護機密が流出したとする疑惑の声が浮上しているという。通常、大統領のスケジュールは警護上の理由から当該スケジュールが終わるまで公開されず、今回の歴訪に関しても青瓦台と一部関係者しか知り得ない情報だと、記事は指摘している。分刻みのスケジュールはメディアにも提供されていない。このため政界からは、大統領警護に穴があると指摘し「青瓦台がどのような弁明をしようと、必ず真相を究明すべきだ」とする批判の声が上がっている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「青瓦台に隠れている裏切り者は誰なのか」「スパイがいるんだな」「流出させた人を逮捕すべきだ。これは大変なことだよ」「徹底した捜査を」などの声も上がっているが、寄せられているコメントの多くは「彼の動向に誰も興味はないと思うが」「欧州観光旅行の日程表でしょ」「別に行かなくてもいいのにどうして歴訪？ただの旅行じゃん。恥ずかしい」「観光旅行の計画がバレて恥ずかしいのかな」「朴槿恵（パク・クネ）政権の時は、1分1秒、行動を公開しろと言ってなかった？」などのあきれ声となっている。（翻訳・編集/麻江）