「今を生きることが何より大事」=末期がんの男性「生前追悼会」で友人とお別れ―中国

Record China    2014年5月21日(水) 21時30分

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21日、中国・貴州省で肝臓がん末期患者である58歳の男性が「生前追悼会」を開いたと多くのメディアが伝え、注目を集めている。

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2014年5月21日、中国・貴州省で肝臓がん末期患者である58歳の男性が「生前追悼会」を開いたと多くのメディアが伝え、注目を集めている。南方都市報(電子版)が伝えた。

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男性はこの世を去る前に友人・知人らと茶を交わしながら語り合いたいと願っていた。生前追悼会では彼の希望通りカーネーションが用意され、彼の人生を振り返る映像が流された。同追悼会には男性の同僚や友人、知人らが出席し、一人一人語らい、熱い抱擁を交わした。18日の生前追悼会に先駆け、角膜や臓器のドナー登録を今月11日に済ませている。

生前追悼会を開いた理由について聞かれた男性は、「映画などで似たような催しがあり、最期の瞬間は皆と話すこともできないだろうと考え、開いた」と経緯を説明。さらに、臓器提供については、「がんが見つかった時、私は死に向き合おうと心に決め、臓器提供を決心した」と語った。

このほか男性は、「会に参加くれた人たちを前に、私は今を大事にすることがどれだけ重要か身に染みた。引き続き治療に専念するが、ダメな場合は笑って皆に別れを言いたい。我々中国人は死を悲観的に考えすぎだ。人である以上、死はいずれ訪れる。死を深く考える必要はないと思う」と話している。

そして、生前追悼会を終え、ほかの願いを聞かれた男性は、「もう願いはない。潔い最期を迎えられれば十分だ」と心境を明かしている。(翻訳・編集/内山

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