Record China 2021年10月28日(木) 19時20分
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福田康夫元首相が語った日本が取るべき対中政策について、中国のネットユーザーからは称賛の声が上がっている。
中国メディアの観察者網は28日、日本の報道を引用する形で、福田氏が27日に都内のホテルで行われた「篠原文也の直撃!ニッポン塾」の会合で講演した内容を紹介。それによると、福田氏は自民党の「防衛費を国内総生産(GDP)比2%以上を目安に増額する」という公約に疑問を呈し、「周りの国が敵であれば、いくら頑張っても(日本を)守り切れない。敵を作らないことが必要だ」と述べた。
また、「日米中は相互依存関係にある」とし、米中が軍事衝突に至ることは「あり得ない」と指摘。日米豪印によるクアッドの枠組みについては「外務省や官邸秘書官なのか知らないが、中国包囲網という注釈が良くない。中国の人々が『けしからん』となる」と述べた。
福田氏は日中首脳会談の開催を呼び掛け、新たな信頼関係を構築すべきとしたほか、新型コロナウイルスの起源についても「(中国は)風評に謝る必要はない」との考えを示した。
中国のネットユーザーからは「彼のように大きな知恵を持った政治家は、日本に少なすぎる」「このような方が首相に長くいられないのは残念。真理はいつも少数の中にある。そしてそれは往々にして賛同を得るのが難しい」「彼や鳩山由紀夫氏のように正しい戦略と大局観を持った人物はいるものの、権力を握れず、誤った政策も正せない」など、残念がる声が上がった。
また、「日本はどうして周りが敵ばかりなのか考えるべきだ」「米中関係悪化と共に日本も中国に対して吠えていたが、最近、米中が臨時的に取引を交わして、はしごを外された日本」などの声も。一方で、「中露を敵にするか、米豪を敵にするか、ということだろう」とし、現在の情勢で敵を作らないのは不可能だと指摘する声も出ている。(翻訳・編集/北田)
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