山西省の洪水で炭鉱が水没、中国の石炭価格が最高値を更新―独メディア

Record China    2021年10月15日(金) 6時20分

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13日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、電力不足に苛まれている中国で石炭価格が過去最高値を記録するとともに、石炭輸入量も大幅に増えていると報じた。

2021年10月13日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、電力不足に苛まれている中国で石炭価格が過去最高値を記録するとともに、石炭輸入量も大幅に増えていると報じた。

記事は、世界一の石炭消費大国である中国が深刻なエネルギー危機を迎えており、エネルギー供給不足に陥るとともに、燃料価格が上昇の一途を辿っていると紹介。この状況を受けて中国政府は一連の措置を講じて石炭生産量を高める一方で、工業企業の電力消費を制限しているとした。

そして、中国国内で石炭の生産量が多い山西省と内モンゴル自治区では石炭企業200社余りに対して石炭の増産を要求しているものの、連日の豪雨により山西省では約60の炭鉱が洪水の被害に見舞われ、年間で合計480万トンを生産できる企業4社がすでに生産停止に追い込まれているという山西省当局関係者の話を紹介した。

また、石炭の先物価格が過去最高値を記録しており、今年に入って石炭価格はすでに4倍余りにまで上昇したほか、中国税関総署が13日に発表した最新データでは、9月の石炭輸入量が前年同期比76%増の3288万トンと今年最高水準に達したと伝えている。

さらに、中国当局は事実上輸入を停止していて中国国内の保税倉庫に留置されているオーストラリア産石炭の受け入れを始めたほか、李克強(リー・カーチアン)首相がモンゴルのオユーンエルデネ首相とビデオ会談を行い、石炭の取引量を増やすことを要望したとの報道を紹介した。

記事はこの他、石炭価格の高騰、輸入量の急増に先立ち、中国政府が電力価格の管制を緩和し、これまでは価格が固定されていた発電所と工業企業間の電力供給契約について、発電所が市場価格に基づき料金を徴収できるようにしたと紹介。中国の電力政策においては大きな変化であり、その目的が火力発電所による発電量増加を奨励することにあると伝えた。(翻訳・編集/川尻

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