中国の歌手で俳優のシャオ・ジャン（肖戦）が誕生日を迎えた5日、河南省洛陽市で雪が降ったとのSNSへの投稿が注目を浴び、ネットユーザーからは批判の声も上がった。

2019年のドラマ「陳情令」でブレークしたシャオ・ジャンが5日、30歳の誕生日を迎えたが、「陳情令」のCP（カップル）ファンが前日の4日夜、中国版ツイッター・新浪微博（ウェイボー）に、河南省洛陽市に雪が降ったと動画を添えて投稿したのが注目されたもの。なお、洛陽市は「陳情令」でシャオ・ジャンとダブル主演したワン・イーボー（王一博）の出身地となる。

問題の投稿では、洛陽市内にいるという投稿者が、「最初は雨かと思ったけれど、車のライトに照らされたのを見ると雪だった」と書き込んでおり、この“奇跡”に喜んだCPファンなどから、短時間で1万を超える「いいね」が寄せられることに。ウェイボーのトレンドランキングでも上位に登場した。

しかし、この投稿にはすぐさま批判が相次ぎ、同日の河南省の気象図がウェイボーに次々と登場。4日深夜の洛陽市および周辺地域では、気温が15度以上あることが気象関連の公式発表でも明らかで、デマかCPファンの幻想だと指摘する声とともに、こういった行為はシャオ・ジャン本人に迷惑をかけるものだと非難の声が上がった。

中国ではこのところ当局主導の下、非理性的で世間を著しくミスリードするとの理由で、芸能人のファンコミュニティーへの締め付けが強化されている。シャオ・ジャンのマネジメント側では先月末、国慶節（建国記念日）は家族で祝い、外出を控え、新型コロナウイルスの感染対策に努めようとウェイボーで呼び掛けているが、シャオ・ジャンの誕生日が国慶節の祝賀シーズン真っただ中であることも手伝い、ファンが集まって大掛かりな祝福をすることを慎むよう、暗に示した投稿となっていた。それだけに今回の降雪騒ぎに、反感を示すシャオ・ジャンのファンが多くなっている。（Mathilda）