韓国、「民主化運動関係者またはその子ども」枠で10年間に140人以上が大学入学=韓国ネットは怒り

Record China    2021年10月3日(日) 14時0分

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韓国で「民主化運動関係者またはその子ども」枠で大学に入学した学生が10年間で142人以上に上ることが分かった。写真は延世大学。

韓国で「民主化運動関係者またはその子ども」(以下「民主化運動関係者」)枠で大学に入学した学生が10年間で142人以上に上ることが分かった。ヘラルド経済が伝えた。

記事によると、韓国では2012年度から21年度までの間に、ソウル市立大学(48人)、梨花女子大学(30人)、全南大学(27人)、延世大学(26人)などの大学へ142人が「民主化運動関係者」枠で入学したことが判明した。しかし高麗大学はデータを公表していないため、入学者数はさらに増える可能性があるという。

延世大学は医学部(16年度)や歯学部(20年度)への入学者も1人ずつ含まれ、経営学部(5人)や行政学部(2人)の合格者もいるという。梨花女子大学は経営学部、経済学部、社会教育学部、数学教育学部、看護学部、ソウル市立大は電子電気コンピューター工学部、機械情報工学科、都市行政学科に入学者が確認されている。

韓国の大学は「機会均等特別選考」の枠において一定数の学生を選抜できるが、選抜対象となるのは「国家報勲者」や親のいない家庭、障害者家庭などの合理的配慮対象者など。ただし各大学は個別に志願資格を設定できるといい、それにより延世大学や梨花女子大学は12年度から特別選考の中に「民主化運動関係者」枠を追加したという。

しかし野党からは「親が民主化運動に参加した経歴が、子どもの大学入試に『スペック』として影響するのはおかしい」という指摘も上がっており、「民主化運動の功労者は他の国家報勲者と異なり、大学入試を控える子どもを持つ中高年層が多いため、親のいない家庭などの社会的弱者に与えられるべき機会が減ることも懸念される」との意見が出ているという。また記事は、「『民主化運動関係者』と認定された中には最高裁が反国家団体と判断した『南韓社会主義労働者連盟』事件で有罪判決を受けた人もいた」とし、「どのような事由で『民主化運動関係者』と認定されたか不明である以上、国民の共感を得るのは困難」との見解も報じている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「『公正』の概念はどこに行った?」「これが左派の人間が言う『公平』か」「民主化運動に参加した人だけ出世できるなんておかしすぎる」「大学が全羅道出身者専用の学校になってしまう」「朝鮮戦争で亡くなった人の子孫も選んだら?」「すぐに廃止して、特例制度も可能な限り減らすべき。事情なら誰にでもある」など、反発の声が相次いでいる。(翻訳・編集/丸山

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