中毒性No.1の迷宮ミステリー・サスペンス「摩天楼のモンタージュ」、ベテラン俳優のグオ・タオにインタビュー

anomado    2021年9月20日(月) 21時40分

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何度もリピートしたくなる中毒性No.1の迷宮ミステリー・サスペンス「摩天楼のモンタージュ~Horizon Tower~」。ベテラン俳優グオ・タオのインタビューが到着した。

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何度もリピートしたくなる中毒性No.1の迷宮ミステリー・サスペンス「摩天楼のモンタージュ~Horizon Tower~」。タワーマンションの一室で遺体となって発見される悲劇のヒロインを人気モデル・女優のアンジェラベイビーが演じている。彼女は誰に、なぜ殺されたのか?タワーマンションの一室で起きた美女殺害事件を捜査する刑事に「クレイジー・ストーン~翡翠狂騒曲~」のグオ・タオが熱演。このたび、同作のDVDリリースを記念して、事件を追うベテラン刑事を演じたグオ・タオのインタビューが到着。役作りや本作の見どころについて語っている。

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●「摩天楼のモンタージュ~Horizon Tower~」に出演を決めた理由は何でしょうか?初めて脚本を読んだ時、どんなところに魅力を感じましたか?

出演を決めた理由はたくさんありますね。一つはレスト・チェン監督とはお互いにいつか一緒にやりたいと考えていたからです。しかも今回、監督は私に原作の小説を見せて面白い物語だからと言いました。ただ、実際に小説を読んでみたら、私がドラマで演じたジョン・ジングオはどこにも出てこなかったんですけどね(笑)!彼はドラマで付け加えたキャラクターだったんです。もちろん、脚本の良さに魅力を感じたというのも理由の一つです。ただ、初めて脚本を読んだ時はまだ満足できない部分もあったので、監督、脚本家と一緒に話し合って、ジョン・ジングオというキャラクターのポジションや考え方をさらに加えていって、結果、皆さんにお見せした今の形となりました。いずれにせよ、これは私の好きなタイプのドラマなんです。私自身、普段からこういったタイプの作品を見るのが好きで、監督とは普段から情報を交換しあって、いい作品を見てそこから吸収するようにもしています。それから、こういったドラマなら演技の上でも新たな挑戦や探究ができるのではないかと思ったのも理由ですね。

●原作小説は読まれていましたか?

原作は読みました。女性作家の素晴らしい作品で、複数の視点から女性をテーマに描く小説ですね。アジアでたくさん賞も受賞しています。ただ、先ほども言ったように、私とヤン・ズーシャンが演じる刑事2人はドラマで新しく加えたキャラクターなんです。ドラマ全体を集約する役どころで、ギャップのあるコンビです。私が演じるジョン・ジングオは老練で落ち着いた、さらに言えばずる賢い処世術に長けた如才ないベテラン刑事です。知恵があってユーモアがあると同時にニヒルなところもあります。一方、ヤン・ズーシャンが演じるヤン・ルイセンはかわいらしい新人の若い刑事で、美人でもあります。仕事に対して生真面目で厳格で、まだ世間慣れしておらず、警察のことも世間のこともこれから多くを学ばなければいけない立場です。そして、彼女には警察としての使命感と良識があります。そんなギャップのある2人のキャラクターはこれまでの刑事コンビと比べてみても、より大きな化学反応を生んでいると思います。私自身そう思いましたし、実際にこのコンビが絶妙で面白いというコメントはたくさん見ましたね。これもまたこのドラマの見どころの一つで、私がこのキャラクターを気に入っている重要なポイントです。

●あなたの演じるジョン・ジングオはベテラン刑事で、長年の捜査経験から少しずつ事件の真相をひも解いていきます。そんなキャラクターを演じるにあたって、どのように役作りをしましたか?特に気をつけたこと、工夫されたことはありますか?

私自身もこの芸能界で役者という仕事を長くやってきて経験もそれなりに積んでいるので、ジョン・ジングオというキャラクターと重なる部分はありますね。彼は経験豊富で、今や顔色ひとつ変えずに抜け目なく物事を考える人物ではありますが、心の奥底にはかつて燃やした情熱や仲間への想いが残っています。それを押し隠して生活の中ではそんなそぶりも見せませんし、娘にもそれを見せませんが、感情、責任感、使命感があるのです。彼という人物像に加味したのはこうした深い内面のストーリーですね。その結果、ドラマの最後には元相棒の死に対する使命感からの行動が明かされることになります。これによって複雑な内面を見せ、キャラクターを掘り下げることができたと思います。私はこのジョン・ジングオという人物が好きです。監督には冗談まじりでシーズン2、3と続けたら彼の過去やさらに多くの面が描けると言いました。このドラマは素晴らしい出来ですが、ジョン・ジングオについてはまだ描ける部分がたくさんあると思っています。皆さんにさらにいろいろな彼の素顔をお見せする機会があればいいですね。

●撮影は脚本の順番通りだったのでしょうか?このドラマで最も難しかったこと、苦労したことは何でしょうか?

実のところ、どの作品にも苦労があり、それは役者として避けられないことですが、今回、何か取り立てて自慢できるところや大変だったところがあるわけではないですね。このドラマの撮影はとても順調に進んで、監督もスタッフも皆がプロフェッショナルで、彼らと仕事ができたことは役者として幸せでした。こちらがいろいろと気を遣わなくても、スタッフが全てうまくやってくれて、いざ撮影という段になったらサポートがあって自信を持ってやれる、あれもこれも心配する必要がないというのが良かったです。撮影が続くうちに天気が暑くなりましたが、その時もスタッフがエアコンを手配してくれました。ドラマの各シーンを見てもそうです。警察のオフィスのシーンも美術やセット、小道具など非常に細かいところまで用意が行き届いていました。本当に素晴らしい制作チームだと思います。とてもプロフェッショナルで、役者たちのことも何かとサポートしてくれて、大変に思うことなんてなかったですよ。

●ここは見逃さないでほしいというシーンはどこですか?日本の視聴者に注目してもらいたい見どころはどこですか?

これは面白い質問ですね。おそらく日本の視聴者の皆さんは中国社会や市民生活、われわれの考え方など多くのことについて、特に若い人や現代人がどんな生活を送り、どんなふうに考え、どんなふうに行動しているかといったことは、それほど詳しくご存知ないのではないかと思います。サスペンスドラマでありつつ現代中国人の生き様、考え方、心理をも描きこんでいるこのドラマを通して、それを知っていただけたらと思います。

もちろん、このドラマには素晴らしい見どころがたくさんあります。私のシーンで言えば、間違いなく多いのは火鍋を食べるシーンですね。日本の皆さんが火鍋を好むのかわからないですが、私が言っているのは四川料理の火鍋ですが、というのもこのドラマは成都で撮影したので、劇中には私とズーシャンが日常的に火鍋を食べるシーンが出てきます。火鍋の店で撮ったシーンはたくさんあるので、それも見どころの一つですね。

それから数は少ないですがアクションシーンもあります。私自身も自分で演じていますし、スタントマンは使われていません。犯人を追いかける見どころのシーンなのですが、その撮影は楽しかったですね。私はアクションを演じるのも好きなんですが、今回はそれが少なかったのが残念です。そのアクションシーンは本当に素晴らしくてとても満足できたシーンです。

●役者として30年のキャリアをお持ちですが、本作をどのように評価しますか?

実を言うと、これまでウェブのオリジナルドラマに出演したことはなかったのですが、ずっとやってみたいと思ってはいたのです。映画でもドラマでも数多くの作品がありますが、ウェブドラマは間違いなく将来性のあるジャンルですから、自分の好きな作風、いいチーム、いい物語、いいキャラクターを探して、いいプラットフォームで新しいものに挑戦したいと思っていました。結果的に、このドラマでその願いを全て実現することができたのは幸運だったと思います。Tencentは間違いなく中国の配信プラットフォームの中で非常に実力があるところで、宣伝力や影響力も高く、オリジナルドラマのクオリティーも非常に高いです。今回、制作チームは言うまでもなく映画のチームだったので、これまで私がウェブドラマに抱いていた制作方面での懸念を払拭してくれました。これまでのウェブドラマはクオリティーがそれほど高くなく、撮影も雑で未熟なところがあり、キャスティングなどもいいとは言えない作品が少なくありませんでしたが、今回のドラマは私が求めていた条件をすべてクリアしていました。映画と変わらないスペックで、映画並みの機材、スタッフ、監督、脚本がそろって、あらゆるものが最高レベルのドラマです。しかも、2カ月半で16話を撮影しましたが、どのシーンもどのエピソードも、映画並みのクオリティーに仕上がっています。これもまた、このドラマが成功した重要な理由の一つだと思います。30年以上俳優をやってきて、私自身、今の時代に合わせてより新しいテーマの作品に出演していきたいと思っていますし、それを見た若い人たちにもベテラン俳優として認めてもらえたらうれしいですね。

●最後に日本の皆さんへメッセージをお願いします。

日本の皆さん、こんにちは。私はキャリアの長い俳優で中国では知られていますが、日本ではきっとご存知ない方が多いでしょう。でも、そんなことは重要ではありません。ぜひ皆さんにリアルなジョン・ジングオを、私というリアルな俳優が演じる、リアルなドラマを見ていただき、より中国のことを知ってもらえたらうれしいです。ありがとうございました。

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