「00後」が就活開始、仕事と恋愛で大切なのは?10年で年収1700万円?―中国メディア

人民網日本語版    2021年9月16日(木) 7時50分

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中国では秋の就活シーズンが間もなく訪れ、00後(2000年以降生まれ)が就活生となる。資料写真。

中国では秋の就活シーズンが間もなく訪れ、00後(2000年以降生まれ)が就活生となる。中国青年報が中国各地の大学生2700人を対象に実施した就職に関する調査では、回答者の64.33%が、卒業後は「インターネット業界」に入りたいと答え、最も人気の業界となった。そのうち8割近くが工学系で、同業界を就活の目標としていた。以下、文化・体育産業(42.55%)、教育業界(40.59%)と続いた。大学生の企業に対する好感度調査の結果を見ると、00後の大学生が最も憧れていた企業トップ3はそれぞれ、字節跳動(ByteDance)、阿里巴巴(アリババ)、京東だった。

■00後にとって仕事は自分をPRする「舞台」、IT系が最も人気

7種類のインターンシップに参加した後、中央財経大学の余笙笙さんは今年の春の就活で、ネット企業のプロダクトマネージャーとして正規採用通知を手にした。就活中、余さんが最も重視していたのはキャリアアップ、価値観、チャレンジできるチャンスの有無だったという。「ネット企業は非常にスピーディにキャリアアップできる環境があり、毎日、新しいことを学べる感じがする」とする余さんは働きながら、スキルアップできるだけでなく、同僚や責任者と一緒に仕事をしてそのノウハウも学べると感じている。

中青校媒の調査によると、00後は、単に「食べていく」ために仕事をするのではなく、仕事を自らを表現し、自分らしさを発揮する舞台と見なし、お金儲けよりも、スキルアップや仕事を通して自分の価値を見出すことをより重視している。初めての就活で最も重視する仕事の属性について、回答した大学生の67.24%が「キャリアアップ、スキルアップが速い」と答え、最多だった。以下、「価値観、仕事の意義を感じることができる」(49.07%)、「高給、物質的基礎を満たせる」(40.64%)、「好み、自分の好きな分野で輝く」(32.35%)、「クリエイト、0から1へのブレイクスルー実現」(29.57%)が続いた。

将来について考えたり、就活のプレッシャーを抱えたりしながら「卒業生の大軍」の一員となっている蘇州大学4年の郭怡寧さんは、一般的に人気と思われている「金融」を専攻しているものの、畑違いの業界で就職することを考えているという。いろんなことを総合的に考えて、郭さんは自分の関心事と安定した前途を、就活の際に参考にする2大要素とした。そして、大学でメディア関係の活動に数多く関わり、経験を積んだ彼女は、蘇州日報社のニューメディア編集者の仕事を第一志望とした。

郭さんが江蘇省蘇州市にとどまることにしたのは、離れ難い故郷であるほか、都市の発展のポテンシャルに目を付けているからだ。「新一線都市」の「固定客」である蘇州は、経済的実力や生活の利便性にしても、将来性にしても、独特の魅力がある。「蘇州は、日に日に発展している状態で、リソースプラットホームにしても、仕事の環境にしてもとても理想的」と話す彼女にとって、故郷の発展に一臂の力を貸す良い機会なのだという。

調査によると、「新一線都市でキャリアを積む」(43.89%)、「故郷である二、三、四線都市の発展に寄与する」(32.59%)の魅力が、「北京・上海広州深セン(20.10%)などの一線都市で頑張る」を上回っていた。

泠航さんにとって、最も魅力あるのは中国の南方エリアの都市。「生活費はそれほど高くないし、都市は特別大きいわけではないので、移動に時間がかからず、生活はとても快適なので、憧れる存在」と話す彼は、以前に福建省アモイ市で生活したことがあり、食べ物はおいしく、生活のリズムも心地良かったため、ずっと思いを馳せているという。「家賃を除けば、アモイはパーフェクトな都市」と泠さん。しかし、現実と理想の間で心を揺らす彼は、「最終的にどの都市に行くかは、どの企業が採用してくれるかにかかっている」と話す。

■00後の大学生7割「恋愛より仕事が大切」、10年以内に年収100万元を希望

中青校媒の調査では、00後の大学生の7割が「恋愛より仕事の方が大切」と答えた。うち、26.29%が「まずお金を稼ぎたい」、42.64%が「恋愛していると、仕事の時間をそっちにまわすという状況を避けられない」と答えた。学年で見ると、大学4年生よりも、大学1年生の方が「仕事でお金を稼ぎたい」と考えていた。学科別に見ると、「仕事より恋愛を優先する」を選んだのは医学系の大学生が最多だった。「どんなに大変でも仕事と恋愛を両立させたい」と考えている割合が最多だったのは工学系だった。

調査によると、00後は働き始めてからの給料に楽観的な見方を抱いており、卒業後の月給について、回答者の20%以上が「1万元(約17万円)」と予想した。また、男子大学生の8.20%、女子大学生の3.25%が「5万元(約85万円)以上」と予想した。その他、卒業から10年後の年収について、67.65%が「100万元(約1700万円)以上」と予想した。

また、出会いたくない嫌いなタイプの同僚については、大学生の80.77%が「裏表のある同僚」と答えた。その他、「責任転嫁する同僚」(46.15%)、「口だけで行動の伴わない同僚」(43.33%)なども、出会いたくない同僚としている。そして00後が最も恐れているのは、「給料が安い」(46.83%)ではなく、「腹の探り合い」(74.44%)で、インターンシップの経験が豊富な大学生ほど、実現しそうもない約束をする上司を恐れていた。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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