ソウル市長らに果物280箱?「韓国は台湾との関係処理を慎重に」―韓国メディア

Record China    2021年9月14日(火) 6時20分

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中国紙・環球時報は13日、「韓国は台湾との関係処理を慎重にせよ」と訴える記事を韓国メディアが11日掲載したと報じた。資料写真。

中国紙・環球時報は13日、「韓国は台湾との関係処理を慎重にせよ」と訴える記事を韓国メディアが11日掲載したと報じた。以下はその概要。

現在、中国は韓国にとって最大の貿易パートナーだ。両国政府は国交樹立29周年の記念日である先月24日に「中韓関係未来発展委員会」を発足させた。同委員会は両国からそれぞれ18人、計36人の専門家で構成。国交樹立30周年を迎えるために、双方は両国の未来計画、政治外交、経済通商、社会文化などの領域をめぐって1年間、意見交換作業を行う見通しだ。

中韓関係がこれほど重要な時期にある中、最近の報道によると台北「駐韓国代表処」はソウル市長や一部国会議員、同国の各界人士に果物約280箱をプレゼントしたという。

これは大きなニュースではないが、中韓両国が直面する多くの問題の中の別の側面を示したと言える。消息筋によると、「台湾当局のこの措置の本当の目的は、韓国への低価格な果物の販売および『投げ売り』の促進」という。ここで台湾の果物の品質について議論するつもりはないが、食品の安全軽視は許されない。今年6月初旬、米当局は台湾から輸入した果物から基準を超える殺虫剤の残留物を検出した。

韓国における米国産果物の輸入激増はすでに韓国の果物農家に深刻な影響を及ぼしており、こうした状況下で台湾の果物が同様の形で韓国市場に入ってくれば韓国の農家が置かれる状況はさらに厳しさを増すことになる。

韓国政府は台湾当局との協力について保守的な態度を取っている。一方、中国は台湾問題を(外交の)核心問題とみている。今年、中韓は国交樹立29周年を迎え、両国の戦略的協力パートナーシップは急速に発展し、共通の価値も拡大が続いている。中韓両国の経済はいずれも急速に回復し、貿易市場も再始動した。もし、この時期に中国ともめるリスクを犯して台湾当局から贈られた果物を受け取るなら、それは決して賢明なことではないと考える。この他、台北「駐韓国代表処」が韓国の要人に非公式に果物を贈る行為は外交慣例に反するものであり、慎重な対応が必要だ。韓国政府もこのような贈り物を受け取るべきではない。

中国は韓国にとって最大の貿易パートナーであり、台湾問題は中国政府の最も敏感な問題の一つだ。国交樹立30周年が近付く中、韓国政府には慎重な処理が必要だ。(翻訳・編集/野谷

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