2014年5月16日、ベトナムで外国の投資家や企業に対する暴力、破壊、略奪、放火があり、中国の企業や人員、シンガポールや韓国などの企業が襲撃され、人的、物的被害が生じた。現在までに中国人1人が死亡し、100人以上が負傷したことが確認されている。

【その他の写真】

これを受け、中国の王毅（ワン・イー）外相は15日夜、ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相と緊急電話会談し、中国政府を代表してベトナム側に激しい非難を表明し、厳重に抗議した。

王外相は「中国の企業と人員に対する不法者の暴力襲撃について、ベトナム側には回避できない責任がある。中国はベトナム側に対して、断固たる効果的措置を直ちに講じて、一切の暴力行為を阻止し、現地中国企業・人員の生命と財産の安全を確保すること、襲撃された中国企業・人員を直ちに適切な場所へ避難させるとともに、負傷者を全力で救助すること、暴力事件についての捜査を直ちに行い、全ての犯罪者を法にのっとって厳重に処罰し、中国の企業と個人のあらゆる損失について賠償することを厳粛に要求する」と表明した。

ミン副首相兼外相は「ベトナム側は事態を強く重視し、すでに容疑者1000人余りを拘束した。犯罪者は法にのっとって厳重に処罰する。ベトナム側はあらゆる措置を講じて、ベトナムにおける中国の人員と機関の生命と財産の安全を保護する。現時点で事態はすでに落ち着きつつある」と述べた。

同日午後、劉振民（リウ・ジェンミン）外務次官は駐中国ベトナム大使を急遽呼び出し、厳正な申し入れを行い、ベトナム側に対して、的確で力強い措置を直ちに講じて、違法犯罪行為を断固として阻止し、厳重に処罰し、現地中国国民の安全と権利を確保するよう要求した。

同日、中国政府は劉建超（リウ・ジエンチャオ）外務次官補をトップとするワーキングチームをベトナムに緊急派遣した。（提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤）