韓国アーチェリー界で先輩が後輩の背中に矢を撃つ事件、協会は「五輪のお祝いムードを壊すな」と隠蔽か

Record China    2021年8月25日(水) 0時20分

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23日、韓国・アジア経済によると、韓国・慶尚北道の醴泉にある中学校のアーチェリー部で先輩が後輩に向け矢を撃った事件で、慶尚北道のアーチェリー協会や指導者が事件を黙認していた可能性が浮上した。資料写真。

2021年8月23日、韓国・アジア経済によると、韓国・慶尚北道の醴泉にある中学校のアーチェリー部で先輩が後輩に向けて矢を撃った事件で、加害生徒が常習的に暴行を働いていたにもかかわらず、慶尚北道のアーチェリー協会や指導者がこれを黙認していた可能性が浮上した。

記事によると、同中学校で4日午前10時ごろ、アーチェリー部の3年生の生徒が1年生の生徒に向けて3メートルほど離れた場所から弓を引き、背中にけがを負わせる事件が発生した。事件は担当のコーチが外出しているときに起きたという。

被害生徒の父は23日にラジオ番組に出演し、加害生徒について「小学生の時から息子と一緒にアーチェリーを習っていた。昔から金を盗んだり、友達をいじめて暴力を振るったりしていたが、ついには弓を撃つようになった」と説明した。

また、「(加害生徒が)暴力を振るうのは日常茶飯事で、大会に出れば宿舎の同じ部屋の友人に向かって放尿したり、口に出せないほどひどい性的な行為をしたりした」とも明かした。

さらに、今回の事件をこれまで公にしなかった理由については「(慶尚北道アーチェリー協会)会長に『(東京五輪で)アーチェリー界はお祝いムードなのに、それを壊していいのか。このままやり過ごそう』と言われたため」と主張した。

被害生徒の現在の様子については「傷は脊髄から1センチほどしか離れていない。弓は練習用ではなく試合用のものだった」とし、「傷は時間の経過と共に治りつつあるが、精神的苦痛は続いており、寝ている途中に叫び声を上げて起きることもある」と説明。

また、「数年前に被害に遭ってアーチェリーをやめた生徒もいるが、学校は成績不振によりやめたと思っていた。両親が再発防止を訴えたが、コーチは『自分にはできない』と断り、学校にも報告していなかった」とし、「そのためアーチェリー協会でも何の措置もとられていない」と訴えたという。

韓国のネットユーザーからは「厳しい処罰を与えてほしい。アーチェリー協会の今後の対応に注目している」「これは殺人未遂。いじめではなく凶悪犯罪」「周りが隠すから加害者は謝罪もせず反省もしない。平等に、被害者も3メートル先から加害者に弓を撃ち、後は静かにやり過ごすのはどう?」など加害生徒への処罰を求める声が上がっている。

また、「暴力を隠蔽するコーチも懲戒処分を受けるべき」「韓国のアーチェリーが良い成績を収め、大企業の支援が続々と入ってくるから、協会は腐ってしまった」などコーチや協会への批判的な声も続々と寄せられている。(翻訳・編集/堂本

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