中国の俳優ワン・アンユー（王安宇）が、プライベートにまで踏み込むファンの行動を制止すべく公開した文章について、あくまで自分の心境を語った内容が心を打つと、称賛の声が上がっている。

23歳のワン・アンユーは、昨年のドラマ「二十不惑」や人気ドラマの姉妹編となる「Go！Go！王子様は片想い」などをきっかけに、今年に入って人気急上昇した若手俳優。現在、歌手で俳優ファン・チョンチョン（范丞丞）とダブル主演したブロマンスの新作ドラマ「左肩有你」が配信待機中で、配信スタート後は大ブレーク必至とも言われている。

22日、ワン・アンユーが中国版ツイッター・微博（ウェイボー）上で長文を公開。プライベートに踏み込み、常軌を逸した行動を取るファンについて、これまでにも芸能人たちが被害を訴えて話題になってきたが、ワン・アンユーの投稿文によると、同じく被害に悩む1人であることが分かる。

文章の中でワン・アンユーは、「公の場面で皆さんに会い、僕の喜びや考えを共有してくださり、成長を見てくださるのはとてもうれしいことです」と述べている。しかし、「僕はただ、いい俳優になりたいと思っている普通の人間で、仕事はあくまで人生の一部分。それ以外の部分を見られたり監視されるのは望みません」と現在の窮状を記し、「人生はたった一度で数十年しかありません。お互いの人生をより良く生きることを考えてほしいです。抑圧された人生は、僕の望むものではありません」と訴えている。

これまでに多くの芸能人が、ストーカーまがいのファンの行動による具体的な被害を明かしたり、怒りを込めたメッセージを公開することもあったが、ワン・アンユーの文章は、加害者への抗議や誰かを対象にした不満ではなく、あくまで自分の考えをソフトなタッチでつづっている。ネット上では、素直な文章が心を打つと称賛の声が上がり、「彼はブレークしても勘違いしない人」「ますます好きになった」などとコメントが寄せられている。（Mathilda）